「誰も縛らない、誰にも縛られない」…ルールのない会社をつくろう
細かなルールは不信頼の証である
企業によっては社内ルールが数多くあると思います。
同時にルールを守っているか、監視・チェックをしている会社もあると思います。
企業にお邪魔した時に、色んな場所にルールが貼り出されていることもあります。
先日、ネットで話題になったある企業では、有給休暇の申請の際の理由に「私用により」は禁止するとの貼り紙がありました。
家族旅行だかとか、詳細な理由を書けというのです。
ルールが多くなるのは、ルールを守らない「一部の」社員がいるからだと思います。
ほとんどの社員は言われなくても変なことはしません。一部の人間のために作られたルールによって、その他の社員が管理の窮屈さを感じるなんて、とても損なことだと思います。
なぜなら、管理は、その存在自体が「不信頼の証」だからです。
信頼されていないと感じた社員が、会社に愛着を持って仕事をしてくれるはずがないと思います。
ルールで縛っても残念ながらいくらでも抜け道があります。
イタチごっこになり、ルールを維持するための新たなルールが作られるなんて情けない事態に陥ることもあると思います。
作るのも管理するのも大変だし、その時間とエネルギーを稼ぐことに使った方が良いと思うのです。
ルールの無限地獄とも言うべき状態は、どのように脱却すれば良いのでしょうか?
ルールは自分たちで作り検証する仕組みが必要
ルールはない方が良いと思いますが、作らなければ弊害がある場合、部下に参画してもらうことが大切だと考えています。
ルールを守らないのは、それが自分事になっていないからです。
なぜ他人事かというとルール策定に自分が参画していないから、それが最大の理由です。
参画とは…
1、ルールを策定し
2、それを実行し
3、検証し、ルールを見直す
この繰り返しです。
ところが、1を上司がやって、2だけ部下にさせて、3も上司がやると他人事になりますよね。
やるなら、この3セット「ひとしごと」やるのが原則です。
2だけやらせるのは奴隷や受刑者と同じだと思います。
そして、ルール策定に参画すると、これが不思議なのですが、非常に多くの場合「ルールがなくなる」という現象が起こります。
正確に言うと「他の社員の邪魔になるようなことはしない」という、意味があるのかないのか分からない認識だけが残るのです。
そして、やがて風土になり、そんな言葉を口にしたり明文化することすらなくなります。
それは「内在化」という現象が起きるからだと言われています。
例えば、スポーツなどで、最初は考えながら動いていたことが、やがて身体が勝手に動くようになりますよね。
「当たり前になる」ということ。
ルールも同じで、あれこれ細かな規定を考えているうちに、それが当たり前になり、文化として存在するようになるわけです。
こうなると企業は活力に満ち溢れます。
まず、余計な仕事が減ります。
社員は不信頼の目を向けられないので、自由にノビノビと仕事ができるようになります。
信頼されていることに感謝した社員は、それに応え仕事に励んでくれるようになります。
そんな姿を見た上司は、より信頼を寄せることができるようになる…そんな好循環が生まれると思います。
「ルールは不要」
最初から不要な会社もありますし、すでにある会社では「不要にしていく」という取り組みが重要だと思っています。
それでは今日も素敵な1日を!
誰も縛らない、誰にも縛られないあなたが大好きです。
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