学習する組織をつくればマンツーマンで育てなくても組織力がUPする
おはようございます。
朝、会社に出勤したらこんなものが机の上にありました。
弊社で毎年、年末にスタッフ向けに出しているものです。
ポストイットを取るとこんな感じ。
「日本一のスタッフガイドブック」
定価100億円!
あ、プロ野球の選手名鑑をパクってるんですがね。
どういうものかと言うと、スタッフの紹介やら1年間の自発的な活動に対し感謝の気持ちを伝えるものです。
1年間の集大成ということですが、集大成というからにはそれまでの取り組みがあります。
今日の記事は「自発的に取り組む」という漠然とした課題を具体化し、社内に文化として根付かせるための方法についてです。
「言っても自発的にならない」という悩みの解決のヒントになるかも知れません。
人は楽しいことは言われなくてもやる
先ほど、「言っても自発的にならない」と言いましたが、そもそも、その言葉自体がおかしいですよね。
自発的に動け!と言って「ハイ!」となったら、それは自発的ではありません(笑)
言わなくても動くのが自発性です。
でも、言わなきゃ、尻を叩かなきゃ動かないよ、というのも現実です。
ここで考えたいのは、人はなぜ自発的に動かないのか?ということです。
その原因はいくつかあります。
1つは、遠慮していること。アホみたいな理由ですがそういう社員は結構います。
次に、やり方が分からなくて出来ないというケースです。
これは出来ない人には任せられないので、出来る領域でやってもらうか、あるいは出来るようになってもらうことです。
他にも、自分で意思決定する前に上司が口を出してしまうケースもあります。
そして、最大の理由は、「仕事が面白くなくて自発的になれない」というものです。
これが一番手強い。
人は生来的に自発的・自律的であり積極的だと僕は考えています。
それは赤ん坊を見ると分かりますが、こぼしたミルクで遊んでいる姿や、少し大きくなって色んな事を自分でやりたがり、大人の干渉を嫌がることからも分かります。
あれほど自発的だったのが信じられないくらい、こと仕事になると受動的になってしまうのは、仕事に興味が持てないからです。
日常業務とは別の「自発業務」をつくる
スタッフ名鑑をめくると非常に面白い事例が出てきます。
「カリン漬けを作ってくれた」「応接室に飾る絵を描いてくれた」「玄関に花を飾ってくれた」
全然、仕事とは関係のない活動が紹介されているのです。
実は、ここがポイントで、言われなくても自発的になれる趣味などを仕事に活かしているのです。
「自分の好きなことや得意なことで会社に貢献できることをやってみよう」
そう呼びかけ、予算をつけるのです。
趣味は人に自慢したいでしょ?
それが業務改善や、おもてなしにつながるとなれば、実利を兼ねた趣味に昇華します。
人は、こういうことには本当に積極的になります。
ただし、最初に手を挙げるのは一部の社員だけです。
1人か2人だけ。
でも、嘆く必要はありません。
そういうものなんですよね、物事が蔓延していく過程というのは。
最初に手を挙げた人(イノベーター)が楽しそうにやっているのを見て、フォロワーが増え、やがてムーブメントが起きる。
そのために楽しそうにやっている姿をシェアする仕組みが必要になります。
それが弊社の場合、社内報です。
それをまとめたものが「日本一のスタッフガイドブック」です。
社員は社長の言うことよりも、同じ立場の社員の行動から学びます。
そしてそれが文化になれば、ちょっとやそっとじゃ揺るがない、しなやかで強い組織になります。
仕事を楽しんでいる人には敵わないというのは組織づくりにも言えることだと思います。
というわけで今日も楽しみましょう。
それではまた明日!