報われない努力はするな!磨けば光るものを徹底して磨け
身近に才能ある人っていませんか?
彼ら、彼女らはそれをどのように獲得したのか?…僕は、そういうことにとても関心を抱きます。才能は天性のものか?後天的に獲得したものか?
「生まれか育ちか?」の議論は昔から行われてきましたが、なかなか正体が掴めないものです。
ところが最近、僕はすごく納得する考え方に出会いました。
それは「生まれでもあり育ちでもある」というもの。
これは企業の人材育成に非常に役立つ考え方だと思っています。
才能の原型はとても才能には見えないことが多い
生まれでもあり育ちでもある、というのは「持って生まれた才能を磨く」事を意味しています。
それが報われる努力だと思います。
人は自分にない才能を持っている人に憧れを抱くことがありますが、憧れる暇があったら、自分が持っている「他から憧れられる」部分に着目した方がいいと思います。
それを磨けば、憧れの人からも求められ互いに補完し合うパートナーシップが組めると思います。
しかし才能というと、野球の才能とか料理の才能とか職業に直結する分かりやすいものを想像しますよね。
でも、才能の本質はもっと抽象的な「繰り返し現れる行動様式」だと思うのです。
例えば、ある男性は少年時代を京都北西部の山村で過ごしました。
成長するにつれて、少年はますます多くの時間を自然の中で過ごすようになったそうです。
8歳の夏には、山を歩いていて洞窟を見つけ、その夏の間、彼はしばしばその大きく暗い洞窟にこもり、イマジネーションをめぐらせたそうです。
その男性は宮本茂さんと言い、世界的大ヒットゲーム「スーパーマリオブラザーズ」の開発者です。
一般的には「ゲームクリエーターの才能がある」と評価されていますが、その原型はまったく違うものです。
「原型をゲームクリエイトに活かした」というのが正しい解釈だと思います。
もしかしたら、ゲームではなく遊園地のアトラクション開発で原型を開花させたかもしれませんよね。
この様に、才能の原型はとても才能には見えないことが多いと思います。
しかし、それを宝と気付いた時に、その開花の領域も観えてくるのだと思います。
過去の行動様式から自分の本質を浮き彫りにして「開花の領域」を探る
僕の友人に、ニューズレター(企業が発行する手作り情報誌)がずば抜けて上手な人がいます。
僕も定期購読をしていますが、意味を伝えるだけでなく読み手の感情を揺さぶる文章が多いのです。
ある時、その方に「何で上手なの?」と素朴な質問をしたことがあります。
そうしたらこう答えました。
「子どもころから文章を書くのが好きだった。小学校の時は新聞委員長もやっていたし」
これが原型だと思いました。
その原型を開花させた領域がニューズレターを軸にした販促活動です。
営んでいる商売は、どこの町にもある普通のお店ですが、販促方法に自分の才能を活かして突き抜けたというわけです。
「磨けば光るものを磨いた」
僕は誰もが「光るもの」を持っていると考えています。
ただ本人にとっては当たり前すぎて気が付かないんだよね。
それを発見するには「マイストーリー」が最適だと考えています。
夢新聞のコンテンツ開発に多大な影響を与えた方に、上村晃一郎さんが開発したメソッドです。
彼は化粧品販売店の経営者でありながら「美の研究家」でもあります。
大手メーカーの研修講師を勤めるほどの人ですが、彼は美を研究する過程で「自分の本質(才能)を開花させている人は美しい」という事に着目し、才能の原型を見つける「マイストーリーマトリクス」という手法を開発しました。
マイストーリー開発者の上村晃一郎さん(左)マイストーリーナビの勝矢和美さん(右)
マイストーリーとは読んで字のごとく過去から現在までを振り返ることで原型を見つけます。
過去…特に、何の損得勘定も持たずに生きていた子どもの頃にヒントがあります。
損得といった外発的な動機ではなく「純粋にやりたかったから」という動機で取り組んでいた事(多くは遊び)に原型が隠されている可能性があります。
過去の行動様式から自分の本質を浮き彫りにして、それを基に「開花の領域」を探るわけです。
社長はもちろんですが、社員さんがそれを見つけ仕事に活かしたら、企業の活力になるし、何よりも働く意義が変わると思います。
人は誰しも才能を持っている。
あなたの才能は、社員さんの才能は何でしょうか?
それでは今日も素敵な1日を!
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