【受付中終了】カリスマを目指すか?普通の人でもできる経営を目指すか?

自分の力、カリスマ性で組織をグイグイ引っ張るスタイルをとるか、課題解決能力の高い集団を育てるか?
経営者は選択に迫られる時があります。
どちらのスタイルでも会社が良くなればいいわけですが、僕がそうであったように前者(カリスマ性)が向いていない人は多いと思います。
また、ある時期まではカリスマ性で引っ張ってこれたけど、ある時に急にそれが立ち行かなくなったという人もいます。
2代目、3代目の中には創業者のカリスマと比較されて苦しんでいる方もいます。
今日は、指示ゼロ経営の基本…誰でも自律的な集団は創ることができる、そんな話です。

自律型組織は「つくる」ではなく「なる」もの

僕が15年間、指示ゼロ経営(自律型組織)を実践、研究してきた確信を持っていることは自律型組織は「つくる」ものではなく「なる」ものだということです。
そもそも自律型とは誰か外部の影響ではなく、自らの内部の力で動きます。
だから社長の力でなんとかしようとすると上手く行きません。
社長の仕事は創らずとも「なる」…そんな環境づくりだと考えています。
それは植物の育成に似ていると思います。
植物って気合で育つものじゃないですよね?
「おらー!」で育てば松岡修造さんは一流の農家になれるわけで(笑)
環境を創ること。
そして、それは特別コストがかかるものではないし誰にでもできると思います。
条件が整えば「なる」
僕は、夢新聞で子どもたちの集団が「目的に向かい力を合わせ、学び合い助けうチーム」に変わる瞬間を何十回も見てきました。
クラスにお邪魔し、子どもたちにミッションを与えます。
「制限時間までにクラス全員が1人残らず夢新聞を完成させる」と。
そしてやり方は全て子どもたちにお任せします。
席を立っても良い、教えてあげても良いし助けを求めても良いし教科書などを参考にしても良いから、みんなで何ができるかを考えて欲しい、そう伝えます。
そして「スタートしたら講師も担任の先生も何を聞かれても答えられない」と伝えます。
すると20分もすると自律的な動きが発生します。
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条件が整えば「100%」自律的な協働が発生する
これは講師の力ではなく集団をある環境に置くことで実現するものです。
大人の世界、企業の組織運営もまったく同じです。

自律型組織になる3つの要件とは?

子どもの学級も企業も、やることが違うだけでメカニズムは同じです。
「目的に向かい自律的に協働し成果を上げる」という意味ではまったく同じで、それは「ある条件」が整えば「なる」のです。
その条件とは、たった「3つ」とそれに付随するプラスアルファで実現します。
1、チームワークに対する真の理解がある
2、意義ある目的・目標を自分たちが参画して決めることができる
3、やり方を自分たちで決め実行できる
この中で社長にしかできないことは1のチームワークへの真の理解だけです。
チームは1人ではできないことをするために結成するものですよね?
企業が大きくなり始めた時は、仕事の量的に1人では無理で、そのために社員が必要でした。
いわば「手足」として必要だった。
それが現代のようにお客様の欲求が高度になってくると、その都度現場に指示を出すことが不可能になります。
社長が常に正解を示し続けることは難しい。
だから、その時、その場に応じて自分(たち)で考え判断し行動することが求められます。
それは手足ではなく「頭脳」として観ることです。
頭脳は指揮者だから、指示命令では動かず自分の意志で行動を決めます。
しかし、それを円滑に行うためにはチームワークが不可欠になります。
人には得意も不得意もある、だから頭脳同士(社員同士)が協働することでチームとして成果を上げることができるというわけです。
チームで成功すればみんなが得をする。
逆に「自分はできたからいいや」という人がいると、その人を含むみんなが損をする。
そのチームワークの本質を理解すれば、2と3は素晴らしい協働でできるはずです。
自律的な集団ができると、こんな経験ができます。
朝、社長が会社に来ると社員から報告を受けます。
「昨日、◯◯な問題が起きたんですが、みんなで話し合い、原因の解明は終わっています。で、Aさんがリーダーになり、BさんとCさんがお客様対応担当になり、みんなで作業工程の見直しをして解決と再発防止にあたっています。結果はまた報告しますね!」
嬉しいですよね?
カリスマを目指すか?課題解決能力の高い集団にするか?
後者を選ぶなら、適切な環境づくりをオススメします。
それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!

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