稼げば幸せになれると考えない。幸せに働くと稼げると考える。

幸せな働き方ってどんなものでしょうか?
今年一年、幸せに仕事ができたでしょうか?
「好きな事を仕事にしている」「稼げる」…人によって答えは様々だと思いますが、一番良いのは「好きな事を仕事にして稼げる」だと僕は思います。
もっと正確に言うと「得意な事を仕事にして稼ぐ」だと考えています。
 
「そんな都合の良い話はない」そういう人もいますが、僕はこう考えます。
「都合よく行くことばかりではないが、それを選択した人だけが得られること」だと。
 
今日の記事では「幸せな働き方」について考えたいと思います。

所得と幸福の相関関係

お金は幸せな人生を送るために必須のものですが、多ければ多いほど幸福度が上がるかと言えばそうじゃありません。
多くの学者が研究しているように、一定所得(貧困ライン)を超えれば、収入と幸福度に相関関係がほとんどないことが分かります。
下の表は、よく使われるアメリカ人の所得と幸福度の相関グラフですが、右肩上がりで伸びているのが所得で、横一直線が幸福度です。
所得が増えても幸福度が変わらないのが分かりますよね?
 
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これはアメリカ人だけでなく世界中の国で同じことが言えるそうです。
 
これを見て思ったのですが、やたら稼いでいる人の中に稼いだお金を寄付する人がいますが、きっと、その行為で幸福度を上げているのだと思います。
これ以上稼いでも幸福度が上がらないから、別の的確な方法で上げているのだと。
 
さて、ここでもう1つ注目したいのが、プリンストン大学が調べた『年収と幸福度との相関図』です。
 
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年収900万円を超えると幸福度は変わらないことがわかります。
最初の表と照らし合わせると「非常に幸せ」と答えた約30%の多くは、このライン付近にいる人、もしくは少数派の「経済の呪縛から解放された達人」なのでは?と思います。
 
で、ここからは僕の考えなのですが、プリンストン大学の表を見ると、収入が多いほど幸福になれると考えがちですが、そうではなく「幸せな働き方をしている人の方が収入が多くなる傾向にある」ということではないかと思うんです。

喜ばれる仕事をしよう。社員の個性が生きるようにデザインしよう。

「戸が笑う」という言葉があります。
その家に住む人や、その会社で働く人がお互いに仲が良くワクワクしている良い雰囲気に人が集まるという繁栄の法則を説いた言葉です。
 
他にも「キラキラしていると人が集まる」 「ギラギラしていると人が遠ざかる」という貼り紙を居酒屋のトイレに貼ってありましたが、これも真理だと思います。
特に今の時代は。
 
言うまでもなく、今はモノの消費に限界が来ています。
大量生産、大量消費の時代は終わりました。
生活者の多くは心の豊かさを求めています。
内閣府の調査では、1980年には40%ほどでしたが、今では80%ほどの人心の豊かさ求めていますもんね。
 
モノの豊かさの時代の命題は、どれだけ効率よくモノを市場に流せるか?でしたが、心の豊かさの時代は、どれだけ自分たちが仕事を愉しむか?にかかっていると考えます。
 
「決して楽じゃないけど愉しい」…仕事をそのようにデザインすること。
 
そうするための1つは、事業のデザインを人に喜ばれるものに変えること。
無理な売り込みでお客様に嫌がられ、現場の社員も苦しむようでは戸は笑いませんよね?
 
もう1つは、社員が自分の特性、個性を活かした仕事ができること。
僕は、最近「好きなことを仕事にする」という考えに、半分は反対です。
その理由は、好きな事が得意なこととは限らないからです。
でも、得意なことは好きな事であることが非常に多い。
「得意」を基準にした方が特性にあった仕事、もしくは仕事のやり方に出会いやすいと考えています。
 
歯を食いしばって苦しみに耐えても報われるとは限らない。
怖くもチャンスに満ちた時代だと思います。
 
さて、今年のブログは今日で最終です。
 
今年1年、お読みいいただきありがとうございました。
良いお年を!
 
誰も縛らない、誰にも縛れないあなたが大好きです!