社長は無理して立派なことを言わなくていい。素の自分が一番魅力だから。
「創業の理念」という言葉があります。
創業者が起業した時の思いで「それを大切にしよう!」と説く時に使われます。
とても大切なことですが、実は美化されているケースがとても多いと思います。
美化したものに酔って、身の丈にあっていない事をしたら逆効果、そう思うんだよね。
今日の記事は、身の丈にあった成長をすることが、最も自然かつ好調に成長するという話です。
>創業の理念は、実はテキトーなことが多い
ちょっとお恥ずかしい話ですが、僕が30歳くらいの時に、突然、理念の話を社員に語りだしました。
理由は、そういう勉強をしたからです(笑)
「企業には理念が必要だ。社会に役立つ企業になろう」
「仕事を通じ、立派な人間になろう」
ま、そんな事を言っていたわけです。
今でも、それは大切なことだと思っています。
いや、当時よりも強く思っていますが、それは今だからそう思えるのです。
そう思えるようになったキッカケは、創業者の思いを親戚の叔父さんから聞いた時です。
すごく熱い思いがあったんだよね。
「新聞の仕事だったら、朝早いから、ペコペコ頭を下げなくても良さそう」
ええー!?
もちろん、これが動機の全てではないと思いますが、本音でもあったと思う。
なんか、人間味があって良い、そう思いました。
いかにも「自分は立派な人格者です」って顔している人よりも魅力的だと思うんです。
僕のおばあちゃんからこの話を聞いた時はビックリだった。
「ああ、僕ももっと正直でいいんだ」…そう思えるようになったら、弊社の「共に和を創る」という理念を大切にできるようになりました。
心が解放されたからだと思います。
立派な人に学ぶなら、その人の人生の過程を学ぶ
身の丈にあった成長をすることが、最も自然かつ好調に成長する秘訣だと考えます。
例えば、僕の地域には、全国から多くの経営者が視察に来る、素晴らしい会社があります。
理念がしっかりしていて、本当に素敵な会社です。
現社長は本当に人格者だと思うのですが、じゃあ、若い頃からそうだったか?と言えば、そうじゃないようです。
その方の昔を知る人が「あの人は、昔はギラギラして怖かったんだよ」と言います。
そういう過程があって今がある。
だから、今の完成形ではなく、その過程から学ぶことが大切だと考えています。
たいして立派じゃなくても、立派な人のマネをすると人格が上がった気になるよね。
でも、そんなのは何かあると、すぐにメッキが剥がれてしまう。
本来の自分を抑圧すると、心の奥底に影ができ、人として不自然になります。
僕はそういう人をたくさん見てきました。
みんなエネルギーが枯れてしまっています。
そのうち立派になれる。
今の身の丈でがんばれば。
創業者の思いは、実は「成り上がりたい」「モテたい」「あいつをギャフンと言わせたい」…そうだった可能性が結構あります。
そこから始めて、やがて本当に立派になったのだと思います。
自分の身の丈にあった経営をしよう、そんな事を、思っています。
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!
また明日!