業績が良い会社は商売のやり方が上手い、永く繁栄する会社には確固たる人生哲学がある
経済も経営も、人の幸せを実現するために開発されたものです。
それが真理だから、それに反した経営は淘汰される運命にあると思う。
大手広告代理店に強制捜査が入りましたが、仕事で不幸になるなんて絶対にあってはいけないこと。
今、改めて経営の目的を「幸せの創造」に設定し直す必要があると思います。
その方が、永きに渡って繁栄するビジネスになるしね。
伊那食品工業さんが永く繁栄する理由
「何のために働いているのか?」…仕事の意義を考えることは、特に今の時代には大切なことですよね。
これを見失うと、ただ数字を追いかけるだけの経営になり、誰も幸せにならないなんて事態になっちゃいます。
「仕事は幸せに生きるためにする」…これは絶対的な真理ですからね。
例えば、このことを真剣に実践している会社に、長野県伊那市にある「伊那食品工業」があります。「年輪経営」で有名な企業ね。
僕の家からクルマで30分のところにあるんだけど、近いがゆえに行ったことがありませんでしたが、先日、友人と視察(遊び?)に行きました。
同社に行き、ビックリしたのが、一般のお客様で賑わう「かんてんぱぱガーデン」があるのですが、これは塚越会長の「社員に緑の中で働いて欲しい」という思いから開発されたものだそうです。
レストランやショップも充実した「かんてんぱぱガーデン」
効率よく金を稼ぐという視点から見たら無駄な投資ですよね?
でも、投資する。
それは、経営の目的が「幸せの創造」だからだと推測します。
直接聞いたわけじゃないけどね…
そして、これは福利厚生が充実しているというレベルの話じゃない。
そう思った、あるカレンダーがありました。
経営の目的は金儲けではなく「幸せの創造」である/h3>
一般のお客様が買い物をするショップに「100年カレンダー」が掲げてありました。
これの意図はカレンダーの中に「自分の命日」があることを意識することです。
僕も眺めながら「不摂生してるから、この辺かな〜」なんて指を指したら、なんだか毎日を大切にしないとという気持ちになりました。
何を持って幸せか?は価値観だから人それぞれだと思いますが、僕は、成功することが幸せではないと考えています。
成功することは楽しみの1つだけど目的じゃない。
人生を閉じる時に、自分の人生を走馬灯のように振り返ると言いますが、それが本当なら、温かい思い出がいっぱい詰まった古いアルバムを見るように、微笑みながら振り返りたいと思います。
充実した毎日、感謝の気持ちで満たされた毎日が、そのまま幸せな人生になると思う。
そこを経営の目的に置くから無理な目標は立てないし、狂ったような残業もない。
自分のペースで成長したいから株式の上場もしない。
この姿勢が、結果的に好業績につながっているのだと思います。
だって、そんな会社だったら社員さんが大切にするでしょ?
もし、業績が下がったら、みんなが自分事と捉え「なんとかしなきゃ」となるはずです。
業績が良い会社は商売のやり方が上手いですが、永く繁栄する会社にはしっかりした人生観…「何のために働いているのか?」という哲学を持っている。
そんな事を思った視察でした。
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!