自発性の高い社員が育たないのは、やっていはいけない事を上司がやっている
指示ゼロ経営に「一人前として見るから一人前に育つ」という原則があります。
一人前とは、自ら課題を発見し、自ら考え判断し解決策を考え行動できる人です。
この過程の1つでも社長がやってしまうと自立は阻害される、そう考えています。
今日は、すごく分かりやすい例でそのことについて考えたいと思います。
子どものLINE問題は誰の問題か?
僕は、子どもの教育も同じことが言えると考えています。高学年にもなると大人が思う以上に自分で考える力を持っています。
正確に言うと「持っている」と信頼している大人のもとで、そういう子が育ちます。
例えば、僕は3年前にPTAの会長をやらされ、いや務めさせていただきました(笑)
教育委員会の上層部の方とPTAの代表者が集まる会議で「子どものLINE問題」が話し合われたんです。
LINEによるイジメや、悪〜いオトナに騙されたりと、多くの問題がありますよね?
その防止策を、あーでもないこーでもないと長時間に渡り話し合ったのですが、ずっと何とも言えない違和感を感じていました。
最後に分かったんだよね、違和感の正体が。
当事者である子どもが1人もそこに参加していないということです。
で、1人もいないのは「子どもには解決できない」という決めつけがあるからだという事も分かった。
果たしてそうか?
そうじゃないし、効果を上げたければ、子どもが主体的に課題を考える機会をつくった方が良いのです。
一人前として見るから一人前に育つ
課題は、自分たちで設定するから意欲が湧きます。
LINEの例で言えば、大人がすべきことはLINEの不適切な使い方によって起きた問題を見せることです。
全員が「嫌だよね〜」ってなるはず。
その上で、自分たちで課題を設定し、その解決策を自分たちで考える機会をつくること。
自ら考えるから自分事になる。
自分事だから行動が変わる。
これが原則ね。
さて、このような対応をするためには、子どもには自力で解決する力があると信頼することから始まります。
どうせ無理と考え、全部大人がお膳立てをすると、他人事になり行動が変わらず、さらに大人がお膳立てをするという悪循環になるんだよね。
確かに1人1人を見れば、自力解決力がある子とそうでない子がいますが、みんなで考えることで素晴らしい知恵が生まれ、それが共有されます。集団は賢いのです。
自ら課題を設定する→みんなで策を練り→行動し→その結果を自分たちで検証する
この一連のプロセスの1つでも大人がやると、自力解決の道が途切れてしまいます。
さて、企業でも同じことが言えるのではないでしょうか?
社員に自ら課題を解決する力があると信頼しているか?
解決のための一連のプロセスを任せているか?
一人前として見るから一人前に育つ。
そう確信しています!
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!
また明日!