仕事がデキる人は、人を強引に動かそうとはしない
組織づくりでもマーケティングでも「自分の力で強引に人を動かす」という考えから脱却した方が良い。
なぜなら、人は自分の意志でのみ動くからです。
強引に動かすのではなく、動きたくなるような状況を創ることです。
自然の力でまわる無理のないビジネスです。
人がその気になる環境を創ってしまおう
以前に、ある取引先から「営業の切り返し話法集」なるものが届きました。
お客様の断り文句をどう切り返し粘るか?というマニュアルです。
読むと「でも」の連続。
例えば、お客様が「お金がないから買えない」と言ったら「でも、1日に換算するとコーヒー一杯分です」なんて言う。
当然、使いませんでした。
友人に聞いても誰も使っていなかった(笑)
そんな事をしても上手くいくわけないよね?
嫌われて二度と会ってくれなくなるだけです。
こちらの力でお客様の意志を曲げることはできません。
「人は自分の意志でのみ動く」
これを大原則に仕事を組み立てなければ上手く行きません。
人材育成と組織づくりも同じです。
よく「馬を水辺に連れていけても、水を飲ませることはできない」と言いますが、本人がその気にならないと事は始まりませんよね。
「その気になる」…そんな状態を創り出す人がチームづくりで成果を上げています。
社員を何とか教育する前に、真理に合うように仕事を変える
人はそもそも積極的で自発的な生き物なのだから、それが自然と発揮するような環境を創ることが大切です。
面白いことには挑戦したくなる。
1人でやるよりも、みんなでやった方が楽しい。
他人に指示されるのではなく自分で決めたい。
喜ばれることがしたい。
社員を何とか教育する前に、こうした真理に合うように仕事を変えることが先だと思う。
会社が目指すものが魅力的でワクワクするか?
社員同士を競争させて孤独に陥れていないか?
仕事のやり方を現場に決めてもらっているか?
短期的な目標やノルマを与えて、無理をさせていないか?
お客様に嫌われるような無理な営業を強要していないか?
社長が仕事を愉しんでいるか?
こうした環境を創ること。
社員を自己啓発セミナーに出すよりも効果的だと思いますよ。
仕事がデキる人は、強引に人を動かそうとしない。
マーケティングにもマネジメントにも言える真理だと思います。
それでは、台風に気をつけて、今日も素敵な1日をお過ごしください!