社長が語る言葉に心を震わす力はあるか?
数年前に、僕はPTA会長をやりましたが、その時に「子どもの作文は感動する」ということに気づきました。
難しい解説なんてない、すごくシンプルだけど感動する。
あなたの言葉はどうですか?
今日は、組織に生命が宿るには社長の言葉が重要で、人の心を動かす言葉はいたってシンプルだという話です。
理屈に頼ると心を動かす言葉が使えなくなる
心を動かす言葉は感性の領域。分かりやすさは理性の領域。
どちらも必要だよね?
でも順番があると思います。
人は感情が第一義で、理性はそれを正当化するために作動します。
例えば「できる」と感じると、理性でどうすればできるか?を考えます。
「できない」と感じると、できない理由=言い訳を考えます。
まずは気持ちが大切です。
社長が掲げるビジョンに心を動かす力があるか?
とても重要な事ですよね。
心を動かすということについて言えば、面白い話があります。
「声の文化と文字の文化」という話ですが、地球上には文字を持たない民族が結構います。
彼らは次の問題が解けないと言います。
「金属は錆びます。貴金属は錆びません。金は貴金属です。金は錆びますか?」
普通、答えられるでしょ?
ところが文字を扱わない人は、論理で解く課題を理解できないのです。
最初にこの話を聞いた時に、文明の発達していない可哀想な人たち…と思ったのですが(笑)、そうでもないのです。
彼らの方が心を動かすことに長けているそうです。
心を動かすのは理屈ではないってことね。
理屈に頼ると心を動かす言葉が使えなくなるとも言えます。
歴史に残る宗教家は、声で伝えました。
お釈迦様もキリストも。
文字化したのは弟子たちです。
文明が発達していなかったことが功を奏したのでは?と思います。
創造の時代には心を動かす感性の言葉が必要
子どもの作文には学びがあります。
論理ではなく気持ちを表現する言葉が多く、それが心を動かす源だと考えます。
「自分の言葉で、自分の感じたこと、思ったこと、気付いたことを素直に表現する」
「感謝します」よりも「ありがとう」
「謝罪申し上げます」よりも「ごめんなさい」
「◯◯する必要がある」よりも「◯◯したい!」
「このままでは我が社は苦境に立たされる」よりも「このまま終わったら悔しいじゃん!」
発信者がぼやけてしまう言葉ではなく、自分が感じたことを素直に表現することだと思います。
ビジネスの世界では、とかく理性的であることを良しとする傾向がありますよね?
それはモノが普及して順調に成長する時代では良かったかもしれませんが、創造の時代には原動力が必要だと考えています。
今日一日、言葉を意識してみてはいかがでしょうか?
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。
keep it real!