「入社したら、人が変わったように働かなくなる」を防止する。

面接の時は、すごくヤル気があって優秀だと思ったのに、入った途端に人が変わったように働かなくなる人がいます。
そんな経験はないでしょうか。
僕は、何度も経験があり、人間不信に陥りそうになったことがあります。

上司が管理しないと働かないので口うるさく注意する。すると関係が悪くなり、より働く意欲が削がれる…そんな悪循環に陥っていました。

後に気づくのですが、当時、当社では、「類は友を呼ぶ」の如く、そういう人を集める採用を行っていたのです。

採用には、求人広告に書いた通りの人が集まるという法則があります。

当社で使っていた求人広告をご覧いただきましょう。恥ずかしいのでモザイク入りで表記しますね。

※クリックでモザイクが解除されます。

どれだけ酷い広告かと思いきや、どこにでもある普通の求人広告だと思ったのではないでしょうか。
そう、多くの企業が使っているものと同じです。だから多くの企業で「入社した途端に働くなる現象」が起きるのです。

求職者には2つのタイプがあります。

A:お金のための職を求めている人
B:働きがいを求めている人

みんな両方の動機を持っていますが、その偏りが問題です。

前者(A)に偏ったタイプは、お目当ての企業に入社することが目的・ゴールと考える傾向があります。なので、入社後は、できるだけ楽をしてお金をもらうことを考えます。

また、自分の労働と賃金を交換する「取引」の発想をします。取引は、自分が差し出したものよりも多くのものを受け取ろうとする性質を持ちます。例えば、同じ商品なら安く買いたい(差し出すものを減らしたい)と考えるものです。だから入社すると「もっと給料をくれたら差し出す(働く)」と言い出すわけです。
当時、当社で使っていた求人広告はAタイプを引き寄せるものだったのです。

対し、後者(B)は、働く充実感を得るという動機が強い。勿論、賃金はどうでもいいというわけではありませんが、前者よりも働き甲斐を重視します。
前者の原理が取引なのに対し、後者は「進んで与える」という原理で行動します。
(だからこそ、そういう人は賃金の面でも優遇される必要があると考えています)

当社では、求人広告を、後者が反応するように改善しました。
正確に言うと、改善したのは広告の書き方ではなく「働き方」そのものです。働き甲斐を重視していないのに、あたかもそうであるように飾るのは詐欺ですからね。

求人広告の改善を機に、既存社員と働き甲斐について徹底的に考え抜きました。
そして、採用をかける際には、次のようなタイトルで勝負しました。

同時に、自社が目指す働き方や社員の姿を、手作り新聞やSNSなどで発信をしました。

結果、当時は買い手市場だったこともあり80人以上の問い合わせが来ました。
※「資料請求」というステップを置いたことにも秘訣があります。「お電話ください」だと問い合わせは減ったでしょう。

採用を改善したら、これまでの悩みが嘘のようになくなりました。

自発的に動くので上司は安心して任せられる→社員は任せられたことが嬉しく頑張る→成長する→上司はより任せられる…
これまでの悪循環が好循環に転じたのです。

企業が抱える問題の多くは採用がボトルネックです。
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※採用術について、もっと詳しく学びたい方は、是非「採用術セミナー」にご参加ください。

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