公表されていない、あの企業の真の成功要因

成功事例から学ぶ時は、今の完成形ではなく、そこに至る過程を学ぶことが大切だと思います。

ビジネスの世界では、コンサルタントなどが成功要因を分析し、要因の中に、自分が提唱するノウハウがあったように解説します。

成功事例から学ぶことは大切ですが、その多くが「後付け」なのです。

成功物語を聞いた人は「この会社は順風満帆で成功した」と勘違いしてしまいますが、その背景には、何十倍もの失敗があり、失敗を紡いで今に至ったはずです。

その紡いだ歴史にこそ学びがあります。

僕は30代の頃、メンターから、なかば義務のように勧められ、自分の実践を、毎月レポートしてメンターに送っていました。
その理由は、自分の実践を客観的に振り返り「外化」(アウトプット)することが、最も有効な学習法だからです。

メンターは、失敗事例もレポートするように勧めましたし、失敗でもない事例…例えば、何も実践できなかった場合も、その要因を外化するように勧められました。

このレポート活動によって僕は何を得たのでしょうか。

それは、「次に繋げる技術」でした。

よく、「成功の反対は失敗ではなく諦め」と言われます。成功する前に辞めてしまうということです。

僕がレポート活動で体得したことは、行動したらその結果を振り返り改善する…PDCAを回し続けるコツだったのです。
レポートは、いわば「PDCA養成ギブス」だった。

同時に、僕は組織を持っていたので、チームでPDCAを回す要諦も発見しました。
それも失敗体験から学びました。
チームでPDCAを回せない時には、次の3つの阻害要因があります。

1、問題に蓋をしてしまう。
上手く行かなかった時に、その根本原因を直視しなかったらPDCAの「C」…評価はできません。

2、発言をしない。
嫌われることを恐れたり、リーダーに忖度していては有効なアイデアは出ません。

3、他者の話を聞かない。
仲間の発言を聞かなければ、話は広がることも深まることもありません。

これらの阻害要因の根っこにあるものは組織風土です。

1と2が合わさると「村社会」になります。
リーダーが3、部下が2の状態になると「独裁」が起こります。独裁が起きると、リーダーのもとに悪い情報が上がりません。

どちらもPDCAを回し続けることはできません。

突き詰めれば、成功の阻害要因は「組織風土」ということになります。

私たちは、成功した企業には特別なノウハウ(道具)があったと思いがちですが、そうではありません。
今、ノウハウは書店に行けば、一通り揃っていますからね。

根本原因は、道具を使いこなせる力が組織にあるかどうかということです。

.
※「記事が面白かった」という方は「読者登録」を!読者優先セミナーや無料相談など、登録者限定の秘匿情報が届きます。


▷セミナー、イベント、社内研修のお知らせ

採用術セミナー 2025年3月19日(水)
【オンライン開催】人手不足の根本を解決する。自社の発展の礎となる人材を採用し、企業の活力を高めます。

賃金制度構築セミナー 2025年4月23日(水)
【オンライン開催】賃上げムードを追い風に。組織の活力と稼ぐ力を底上げする賃金制度と使い方をゲームを通じ学びます。

社内研修のご依頼はこちら
みんなで学び一気に指示ゼロ経営の文化を創る。
現在「社内研修」を2社、「研修から伴走までの完全パッケージ」は1社受け付けております

講演会を開催したい方
所要時間90分。経営計画発表会や新年決起大会の後に!
・自発的に働く意義と愉しさが体感できる。
・事例9連発!「自分たちにもできる」と行動意欲が高まる。