組織を音楽で例えると理想のリーダーシップが観えてくる
あなたの組織を音楽の楽団(バンド)で例えると、どんなスタイルでしょうか。
「JAZZ」「交響楽団」「ロックバンド」「和太鼓」
企業の組織形態をバンドに置き換えると、闊達な組織になる要因が観えてきます。
今日の記事では、企業組織が目指すべき組織形態を3つのタイプで考察したいと思います。
❚ JAZZのジャムセッション
まずはJAZZのジャムセッションです。
ジャムセッションには楽譜はありません。基本的なコード進行だけを確認したら、各プレーヤーは自由に演奏します。当然、最初はバラバラなのですが、だんだんと息が合ってきて、やがて鳥肌が立つようなグルーヴを生みます。
企業では、3人〜6人の集団で「ジャム的組織」は可能です。
方向性を定め、大まかな計画を立てたらとにかくやってみます。実行すれば、何かしらの手応え(上手く行かなかった事を含む)を掴むことができますので、それを基に修正を加えていきます。
「やっては直し、やっては直し」走りながら調整していく「アジャイル的」な組織です。
非常に自由で変化に強い形態ですが、人数が増えると息を合わせることが難しくなります。
その場合、小グループに分けることで対応できます。
例えば、3つの部署があり、各部署の人数が6人ほどであれば、まずは各部署のリーダー3人が集まりジャムをし、その後、各部署でジャムをするという方法です。
❚ オルフェウス管弦楽団
指揮者がいないオーケストラ「オルフェウス管弦楽団」をご存知でしょうか。弦楽器16名、管楽器10名の計26名で構成されています。
指揮者がいないのに調和する秘訣は「綿密な打ち合わせ」にあります。
打ち合わせは全員参加のもとで行われる必要があります。そこに傍観者がいては成り立ちません。
・問題に蓋をしない。
・忖度なく自分の考えを表明する。
・仲間の意見に耳を傾ける。
打ち合わせに参画することで、1人1人が全体を理解した上で自分の役割を把握するので、自発的に判断し行動することができるのです。
ただし、急激な変化には弱いので職種によっては合わないかもしれません。
❚ カラヤン的リーダーシップ組織
稀代の名指揮者、カラヤンの言葉に「私を見るな。フルートの音を聞け」というものがあります。本番を控えたベルリンフィルのリハーサルで、全体が調和しない時に、バイオリニストたちに対して放った言葉です。
演奏のビジョンは指揮者が示すが、演奏は指揮者に依存せず、自律的に全体調和を起こすよう促したのです。
さて、企業経営では、先述した3つのスタイルを統合することができます。
1、まずは経営者がビジョンや方針を示す。
2、メンバーと深い対話をしビジョンを共有する。
3、実行段階では、リーダーは指揮者として全体を俯瞰し、メンバーには自律性を求める。各部署のリーダーがジャムを行い、その後、小グループでジャムる。
リーダーシップは、リーダーの資質ではなく「関係性のあり方」を指します。
リーダー1人で成り立つものではなく、メンバーのフォロワーシップが必要です。
言い換えれば「味方を増やす活動」ですので、リーダーとメンバー個性、置かれた状況を勘案して、自社に最適なスタイルを模索してください。
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