適材適所が勝手に実現する「組織の才能マップ」の作成法

「磨けば光る」という言葉がありますよね。「どんな人でも努力次第で成長できる」ということですが、僕は少し違う考え方を持っています。

「磨けば光るものを磨く」と。

私たちは、子どもの頃、長所を伸ばし短所を克服するように教育されてきました。通知表のコメント欄にそんなことを書く先生は多かったと思います。
短所であっても、磨けば「少しくらい曇りが取れる」とは思いますが、光ることはないと考えています。

その理由は単純で、磨けば光るものは、磨いている時に「快」を感じるため、開花するまで磨き続けることができますが、そうでないものはつまらなくて挫折するからです。

僕が知る、才能を開花させた人は、みんな、このようにして才能の種を開花させています。
彼らは、磨けば光るものを見極める選択眼を持っています。ある友人にその秘訣を聞いたら、シンプルに「好きかどうかだ」と教えてくれました。好きなことなら続けられる。好きで得意なら成果を出せる。得意じゃなくても好きであれば上達する可能性はあるということです。

これをもとに「好き・嫌い」「得意・不得意」のマトリクスで描くと次のようになります。

この中のA(好きだし得意)に入ることは、人生を賭して徹底的に磨きまくるべきです。神様が与えてくれたギフトですから怠けてはいけません。

B(好きだが得意じゃない)に関しては、磨き続ければ開花する可能性があるので慎重に扱う必要があります。
ちなみに、僕にとって、ブログを書く行為はB領域に当たります。指示ゼロ経営の宣伝というよりは、毎日、指示ゼロ経営を研究する時間として捉えています。とても愉しい時間なのです。

さて、友人はこのようにも教えてくれました。

「好きでも得意でもないことは、他者の助けを求めること」

友人の教えは、プロジェクトマネジメントを行う時に活用することができます。
プロジェクトマネジメントでは、チーム全体のプランを立てたら、次に個々のメンバーに仕事を割り振りますが、その際にマトリクスが役立つのです。

全員が、過去にやった仕事を付箋に書き、発表しながらマトリクスに張り出すのです。すると「チームの才能マップ」ができます。それを見ながらタスクの振り分けを行うのです。
この方法により、チーム力が合理化されるのは勿論のこと、チームワークが可視化されることになるので、メンバーの協働意識や安心感が高まります。

ある会社では、マップを作ったことで「ウチのチームにはコツコツやるのが得意な人がいない」といった偏りに気付き、採用が改善したというケースもあります。

・チームの総力が向上する。
・1人1人の居場所ができる。
・仲間を大切に思える。
・安心感が生まれる。
・採用が改善する。

一石五鳥といったところでしょうか。

簡単かつ無料でできますのでオススメですよ。


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