あなたの組織のフットワークを軽くする3つの実践アイデア
指示ゼロ経営のロゴはご存知でしょうか?
今、お読みのページの上段、左側にありますので御覧ください。このロゴは、和歌山市の「デザインNAP」の代表、藤戸 佐千世さんがデザインしてくれたものです。指示ゼロ経営の本質を捉え形にしてくれたお陰で、僕自身が指示ゼロ経営をより深く理解できるようになりました。
3本の柱は「竹」を表現しています。しなやかでタフな竹が3本…三人寄れば文殊の知恵を生み、ゲリラ的に活動する様子が表れています。ゲリラ的というと野蛮なイメージが想起されると思いますが「機動力がある」と解釈してください。
機動力とは「フットワークが軽い」ということで、今の時代の経営に欠かせない要件です。
ところが、お世辞にも、機動力が高いと言える組織は多いとは言えないのではないでしょうか。
その原因は、従来の組織形態によるものと、従来の仕事の進め方によるもの…ひとことで言えば、古い経営によるということになります。
問題のポイントは次の3つです。
1、意思決定に時間がかかる。
2、斬新なアイデアが消される。
3、計画から実行までに時間がかかる。
❚意思決定に時間がかかる
古い組織とは、階層が多い「ヒエラルキー組織」のことです。僕が知る、社員数60名ほどの中小企業では、上から、社長→専務→部長→部次長→課長→課長代理→平社員といった階層があります。年功序列の中で「ちょっと偉い感」を出した結果、できた階層なので、それぞれの役割は不明確と言います。
厄介なのは、現場の発案で何かを企画しても「稟議の関所」が多く、決済までに時間がかかることです。最終OKが出た時には、すでに状況が変わっており、再び稟議を上げなければならないことがあるそうです。
❚斬新なアイデアが消される
稟議の途中でダメ出しをくらう可能性も高まります。
階層組織では、経験があり社歴が長い者が役職を持ちますが、正解がない時代では経験豊富は役に立ちません。斬新なアイデアほど役職者は受け入れらず、Noを出し変革を妨げてしまいます。
近年「サーヴァントリーダシップ」ということが盛んに言われるようになりました。サーヴァントとは「召使い」のことす。上司の役割は「チェック」ではなく、部下の発案を、自分の人脈や決裁権を活用し、実現する方向に支援することです。
❚計画から実行までに時間がかかる
これまで、企業では「綿密な計画」を重視する文化がありましたが、これも正解がない時代では足かせになります。僕にも経験がありますが、時間をかけて綿密な計画を立てたは良いが、実行段階では状況が変わっていて、再び時間をかけ修正するということが起きます。
また、計画が正しいかは、実際にやってみないと分かりません。「やっては→直す」の繰り返しが必要なのですが、修正を綿密に行っていたら機動力は失われます。
僕の会社では、気づけば一年中、計画を立てていたなんていうこともありました。
上記のような状態に陥っていたら、すぐにでも改善に取りかかる必要があると思います。
方向性とビジョンを定め、大まかな計画を立てたら、指示ゼロ経営のロゴのように、現場がゲリラ的に企画を立ち上げ、上司がそれを全力で支援し、やりながら修正していく…機動力の高い組織への変容が求められると思います。
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