「常識は平凡な人の思考」…成功者の思考を覗いてみよう。
世の中で「常識」とされているものを、私たちは無条件に受け入れる傾向がありますが、本当にそれで良いのでしょうか?
大多数の人が採用しているということは、言い換えれば「平凡」ということになります。
どうも成功している人は、常識外の視点で物事を見ていることが多いと感じています。
先日、その一例に触れる機会がありました。
今週の水曜日に行われる「指示ゼロ経営説明会」のゲストである、特定社会保険労務士の大沼恭子さんと打ち合わせをしている時に出た話です。
その中から「評価制度」の常識を疑ってみたいと思います。
「評価制度を導入すれば、高評価が欲しくて、みんな頑張るはず。それが組織力を底上げするはず」といった動機や、「評価制度がないと、成果を上げた優秀な社員から不満が出る。最悪辞めてしまう」という理由から、制度を導入する企業が多いと思います。
僕が受ける相談の中でも、この件に関するものが増えています。
僕がどのように考えているかというと、結論から言えば「パラダイムを変えれば、まったく違った風景が広がる」ということです。
というか、パラダイムを変えないと、知恵と協働が求められる今の時代を生き抜くことは難しいと考えています。
「狩り」に例え、思考実験をすると分かりやすと思います。
狩りは成功する時もあれば、失敗する時もあります。そもそも獲物がいないこともあります。
不確実・不安定という意味で、今の時代を表す比喩とすることができます。
狩りは、知恵と協働のチームワークで成功率を高めます。1人1人の意識が「チームの成功」に意識が集中した時に成果が最大化されます。それが1人1人が得をする最も有効な方法ということになります。
成果物は、家族の人数などを勘案し、ほぼ平等に分配されます。
「俺は手柄を上げたから多くよこせ」という人はいません。なぜなら狩りの時代には冷蔵庫がなく保管ができないからです。
ここで面白い現象が起きます。
それは、十分な活躍ができなかった人がいた場合に起きる現象です。
そういう人がいても分配は平等に行われます。すると何が起きるでしょうか?
もしかしたら、周りの仲間が当人を「しっかりしろよ」と叱責するかもしれません。しかし、それでは問題は解決しません。やがて叱責するのを諦め、当人を育てるようになるでしょう。
そうするしかないわけですから。
良い仕事をできなかった当人はどうなるでしょうか?
チームワークが良いほどに罪悪感を覚えると思いますが、それが成長意欲を刺激するはずです。「こんな俺でも、みんなが支援してくれる。もっと頑張らねば」と。
結果的に、個人の実力も、チームワークのレベルも上がり、全員が得をすることになります。
このことは、単なる思考実験ではなく、実際に、こうしたあり方で成功している企業があります。僕が知っているだけでも4社あります。
パラダイムを変えると、全く違う風景が広がるとはこういうことです。
評価制度を導入することも、狩りの原理での組織運用も、思考上では双方が合理的ですが、実際の運用では後者に軍配が上がるというのが僕の実感です。
※今日のテーマに関心がある方は、6月26日(水)の「指示ゼロ経営説明会」にご参加下さい。賃金制度、評価精度、キャリアパス(昇進などのキャリアの道筋)の常識を疑います。
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