湘南乃風の「純恋歌」はビジネスの歌だった

湘南乃風というアーティストの「純恋歌」という曲はご存知でしょうか。カラオケで歌う人がいると、ちょっと恥ずかしい気持ちになるヤンキー系の曲ですが、これがなかなかハマる名曲なのです。
知らない方も、聞けば分かりますのでYoutubeで探してみて下さい。

以前に、カラオケでこの曲を聞いた時に、ふと「この曲はビジネスのことを言っている」と思ったのです。

どういうことでしょうか?

まずは、歌い出しの歌詞です。

「♪大親友の彼女の連れ おいしいパスタ作ったお前 家庭的な女がタイプの俺 一目惚れ」

近年、「リファラル採用」という、自社の社員から友人や知人などを紹介してもらう採用法が注目を集めています。人手不足対策として有効という意見もありますが、むしろ、自社の思想に共感する人が採用できることに価値があると考えます。

きっと、歌詞の人物の界隈は、家庭的な女性が好きな男性が多いのでしょう。

ちなみに、共感者を採用したければ、採用活動は次の手順で行うのが理想です。

1、正社員を募集する場合、今いる、パート・アルバイトから探す。
2、リファラル採用を行う。
3、公募する。

「大親友の彼女の連れ効果」はマーケティングにも当てはまる事に気付いた方もいると思います。現代の経営において「共感に基づく関係性」は非常に重要な資産だと思います。

さて、次の歌詞です。

「♪変なあだ名で呼ぶなよ 皆バカップルだと思うだろ」

これもカラオケで聞くと恥ずかしくなりますが、関係が深まっていく様子がうかがえる絶妙な描写だと思います。

拙著「賃金が上がる!指示ゼロ経営」で事例紹介した、株式会社ザカモア(西村拓朗社長)では、社長を含む全員が「イングリッシュネーム」を持ち、互いをそれで呼び合っています。西村社長がトップダウン経営を廃止すると決めた際、最初に取り組んだことですが、上限関係の束縛から解放される効果が高かったと言います。
同社のことは拙著をお読みいただければ分かりますが、どうやら最近ではさらなる進化を遂げているようです。
またインタビューをして、最新情報を皆さんにお伝えしたいと思っています。

ニックネームで呼び合うのに抵抗がある方は、「さん」で呼び合うのも良いでしょう。これを「サンシャイン運動」(社員を、肩書ではなく「さん」で呼ぶ)と称して推進している会社もあります。

最後にご紹介する歌詞は、ケンカをした時の様子を描写したものです。

「♪パチンコ屋 逃げ込み 時間つぶして 気持ち落ち着かせて 景品の化粧品持って謝りに行こう」

敵前逃亡を否とするヤンキーの価値観からはかけ離れていますが、「一旦逃げる」という方法は変化が激しい時代の経営には有効な方法です。
変化に対応するには、「外部環境の変化と同じくらい、もしくは、それよりも早く自らの行動を変える」ということです。上手くいかないときは、一箇所にじっとしているよりも、一旦逃げ、安全を確保し考え直し、再度挑戦することが大切です。
それを繰り返せば、何かしらの「景品」を手にすることができるかもしれません。

とまあ、かなり強引にこじつけた感がありますが、人はその気になれば「純恋歌」からもビジネスを学ぶことができるということで参考にしてください。 笑


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