社長も社員も顧客も「同じものを望む」という初期設定が繁栄を円滑にする
僕は、経営とは「望みの統合」だと考えています。
互いが望むことを設定することが何よりも大切だということです。
例えば、売り手(企業)は美味しいケーキを提供したいと思っていて、顧客も美味しいケーキを食べたいと思っているということです。
互いが望むことに向けて、互いが自発的に行動するわけですから、力学的に合理ですよね。
でも、世の中、望みが分離していることが多いのです。
売り手は高く売りたいと思っているが、顧客は安く買いたいと思っているというようなことです。
初期設定が相反すると、駆け引きの関係性になりエネルギーが分散します。
パチンコ屋さんなどは相反しやすい商売と言えます。
社内の関係性も同じです。
社長が掲げる目標やビジョンを、社員さんが望んでいれば、いちいち指示命令しなくても自発的に動いてくれるでしょう。
望んでいない、あるいは無関心であれば、アメとムチの使い分けでコントロールしなければならず、コストも労力もかかります。
社長の中に、自分が実現したいと未来(ビジョン)があれば、それを社員さんに伝え、対話をすることが欠かせません。
社長が一方的に語るだけでは自分事にはなりません。
対話に参画することで初めて自分事になる、やがて「社長のビジョン」だったものが、「我々のビジョン」に昇華します。
望みの統合は社員同士の関係にも言えます。
最高のチームワークを目指すなら、望みの統合が起きるような制度設計が必要です。
つまり、「全員が、各々の力を存分に発揮して欲しい」と思えるような制度にすることです。
ところが、社員同士を競わせる相対評価の人事制度など、望みの分離を起こすような制度が多いのです。
自分より仲間が頑張れば、相対的に自分の評価が下がるわけですから、仲間の活躍を望まなくなるのは自然なことです。
賃金における望みの統合も重要です。
賃金は望みの分離が起きやすい分野です。社長は人件費を減らしたいと思っているが、社員はたくさん欲しいと思っている…そんな分離が多くの企業で起きています。
経営において、一番最初に望みの統合を設定することは非常に重要です。
「ビジョンの実現」
「チームワーク」
「商品・サービス」
「賃金制度」
社長が望むことを、社員さんは、顧客は、同じように積極的に望んでいるでしょうか?
1つ1つ、チェックしてみてはいかがでしょうか。
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