これからの組織体系は、リーダー独断で作らず「自己組織化」させるべし
僕はブログ内で「集団」という言葉を頻繁に使います。
組織という言葉ではなく、そう表記するのには理由があります。
集団とは、文字通り、単なる人間の集団です。集団が目的・目標を持ち役割分担をすると組織になります。
そもそも、組織は何かを遂行するために結成します。当然、やることが変われば組織は変わります。
しかし、組織を変える時には必ず人を動かします。すると、社員に気を遣い、ダイナミックな変革を躊躇することがあります。
カッチリと組織を作り込むと、今のように、変化が早い時代では対応が遅くなるのです。
変化に応じ自在に変わるためには、組織になる手前の「集団」に近い状態を維持する必要があると考えています。
しかし、この表現が誤解を招いてしまっています。
「組織図があってはいけない」「部署があってはいけない」といった誤解です。
特に、組織図は図にするとトップダウン型に見えてしまうので、抵抗を感じる方がいます。
この様な場合、僕は「横ではなく上から」の図を描くことをお勧めします。
ニュアンスが変わるでしょ?
部署は絶対に必要です。部署がなければ日常業務が回りませんから。
問題は、自分の部署しか見えなくなることです。
そこで、指示ゼロ経営では、部署を持ちながら、部署同士が有機的に繋がる工夫をします。
それは、下の図のような「全体と部分の統合」で実現します。
会社全体の方針やビジョンを共有したら、各部署から代表者が出てきて中央の「対話スペース」で話し合います。
スペースの最適人数は3人〜6人です。
常に全部署のメンバーがいるようにします。
話し合う様子は、全員が見える&聞けるようにレイアウトします。
話し合う内容は、全体方針とビジョンを実現する大まかな計画です。
全部署が一同に会すことで、部分最適に陥ることを避け、部署間の連携や相乗効果が生まれます。
話し合いを聞いているうちにアイデアや意見が浮かんだ人は、対話スペースにいる人と交代してもらい参画します。
ここには上下関係はなく、誰でも話し合いに参加できます。
対話スペースに行く勇気がない人は、代理人を立てることもOKです。
この方法をとると、みんなが話し合いに参画し「全体と部分の統合」を行うことができます。
結果として、部署の新設や統廃合などといった自己組織化が起きる可能性もあります。
まさに、自律型組織の理想だと思います。
このワークはレイアウトの工夫をすれば大人数でも行うことができます。
僕は、100人ほどでやったことがあります。
要点をまとめると…
□部署や組織図があるのはOK
□部署が孤立して部分最適になっていることが問題
□部署の壁を取っ払って全体対話を行う
こうすることで、集団の柔軟性を持ちながら、有機的な組織化が実現するのです。
というわけで今日も素敵な1日を!
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