そろそろ働き方改革を改革する時期に差し掛かっていると思う
先日の記事で、厚労省の調査をもとに、日本企業で働く人のエンゲージメント(仕事への熱意)の低さを指摘しました。
世界平均の5分の1、調査対象129カ国中128位でした。
その記事はこちら↓
「どうする社長?日本人の仕事への熱意は、世界で下から2番目だってよ」
その原因の1つに、意思決定に参画していないことをあげました。人は意思決定に参画しないと物事を自分事にできないのです。
さらに、組織構造を変える必要性にも触れました。
上が決めたことを下にやらせるという構図では、社員は自分事にならず、熱意が持てないのです。
そもそも、なぜエンゲージメントが注目されるようになったのでしょうか?
エンゲージメントを高めるためには、その必要性を知ることが何よりも大切だと思います。
エンゲージメントの必要性の1つに、アイデア創出に大きな影響を及ぼすことがあげられます。
アイデアの創出は、考える時間に比例することが各種研究で明らかになっています。
いつも課題が頭の片隅にあって、お風呂に入ったり散歩をしたりしている時に、突然アイデアが降りてくるのです。
終業と同時にドリンク飲んで、別世界に行ってしまう「5時から人間」では起こせない現象ですね 笑
任天堂株式会社の元社長、山内 溥氏の名言に次のようなものがあります。
ヒット商品をつくる秘訣なんてない。ただ言えることは、ある種の能力があって、ひたすら目的に向かってそればかり考え続けておれば、いつか花がひらくときが来る。気持ちを持続しておくことが大切。
離職率の低さからもうかがえますが、同社のクリエイティブは、高いエンゲージメントによるものだと思います。
今、社会は時代の曲がり角にきています。
「モノの豊かさから心の豊かさに」
「成長し続けることに意義があるのか?」
これまでにないものを創造する段階に来ていますが、それを創造できる人は、仕事に夢中になり愉しんでいる人だと思います。
「1つの事を考える時間の長さ✕その人数」…これからの時代の組織力の方程式だと思います。
世間では、働き方改革や、ワークライフバランスの流れから「5時から人間」が推奨されています。
もちろん、健康や家族との時間を犠牲にしてはいけませんし、仕事のことだけしか考えないのは逆効果だと思います。
ワークとライフを、切り離してバランスを取るのではなく、統合するのが良いと考えています。
そろそろ、働き方改革を改革する時期に差し掛かっているのではないでしょうか。
というわけで今日も愉しく充実した1日をお過ごしください。