人が勝手に育っていく。社員教育の場を設けなくても職場そのものを研修場にする方法

最高の教育とは、自分が学びたいことを、学びたい時に学べることだと思います。

「学びたい」…動機づけ
「学びたい時」…タイミング

僕が尊敬する方に、長野県の飯綱町で保育園を経営している方がいます。丘の上の大自然の中にあり、ゲレンデのように広がる山の斜面が園庭という、とても魅力的な環境で教育を行っています。

子どもが朝、登園して、「カエルにヘソはあるのかな?」と言えば、園長は「よし!じゃあ見に行こう!」と、子どもたちを連れて出掛けるのです。
これがこの園の日常なのです。

カエルに詳しくなるのは勿論ですが、湧き出た関心をもとに学び、自ら人生を創っていく力が身に付くことが最大の効能だと思います。

私たちが受けてきた一斉教育はそうではありません。授業を受ける側の興味に関係なくカリキュラムは進められますし、何をいつ学ぶか?のタイミングは指導者が決めます。
指導者の言葉を遮って質問することもできません。

するとどうなってしまうか?
聞きたい時に聞けないと、「学びの穴」ができ、それを放置したまま進むことになります。すると、その先でつまづいてしまうのです。
学びの穴を放置したまま進級した米澤少年は、ある日、三角関数の授業が英語の授業に見えてしまったのです 笑

米澤少年の頭が悪いわけでも、三角関数が難しいわけでもなく、「学びの穴」を放置したことが原因です。

職場において、先輩社員が新入社員とペアになって教える「ペアラーニング」をやっている企業があります。学びたい時に学べるので、とても効果的だと思います。

ペアラーニングの成功には、新入社員に「学びたい」という意欲が生まれることが重要です。

先輩の姿を見て、「習得すれば仕事が愉しくなる」と思えば、砂が水を吸うように物事を吸収するでしょう。

先輩社員がつまらなそうにしていると、脳が情報をシャットアウトしてしまいます。学習しないと本当に仕事がつまらなくなり、次に入ってきた後輩に悪影響を及ぼすという悪順に陥ります。

ペアラーニングは、特定のペアを超えた『学び合い』に進化する可能性があります。
自分が何かを知りたい、確認したいと思った時に、一番身近にいる仲間が先生になるのです。

『学び合い』が起きるためには、「チーム単位で目標を持つ」ということが必須になります。
個々に目標を振り分けてしまうと、自分の目標にしか関心が持てず、困っている仲間がいても支援しません。
チームの目標を達成することが、結果的に1人1人の豊かさを実現するということを、チームの認識にすることが、とても大切だと思います。

『学び合い』の場ができると、特段、社員教育の場を設けなくても、職場そのものが研修場になり、人が勝手に育ちます。

□仕事を愉しむ文化
□チーム単位の目標設定
□『学び合い』の習慣

何よりも大切なことは、リーダーが愉しむことだと思います。

というわけで、今日も素敵な1日をお過ごしください!

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11月18日(土)『学び合い』を体験できるイベントをやります!
経営者、教育担当者、教員、コンサル業…教育に携わる方、是非、横浜に集結して下さい。
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