社内に隠れている宝…「静かでおとなしい人」を組織活性の立役者にする

今も昔も、企業が社員に求める能力の上位に「コミュニケーション能力」が入ります。
あなたは「コミュニケーション能力がある人」に対し、どの様なイメージを持つでしょうか?
ウィキベディアでは「他者と意思疎通を上手に図る能力」と説明されていますが、言葉以上の深みがあると思います。

僕は、35歳頃まで、次のようなイメージを持っていました。

・自分から積極的にコミュニケーションが取れる
・誰とでもコミュニケーションが取れる
・前向き
・ハキハキしている
・反応が早い
・リアクションが大きい
・ノリが良い

同じようなイメージを持っている人が多いと思います。

しかし、それが間違いであることを、とある採用コンサルタントが教えてくれました。
その方は、当社の採用活動に関わってくれ、多くの面接や採用試験に立ち会ってくれたプロフェッショナルです。
一緒に活動をしてみて、僕とコンサルタントとでは、人を観るポイントが全く違うことが分かりました。

その最たるものがコミュニケーション能力です。
採用試験では、5人〜6人ほどのグループを作り、あるテーマでディスカッションをしてもらいます。
採用側である我々は、各人の発言内容と対話の流れを観察します。

流れを追うと、コミュニケーション能力の有無が手に取るように分かるのです。
コミュニケーション能力がある人は、仲間の発言をしっかりと受け、それに基づき発言をします。
発言は、合意であったり、反論であったり、新しいアイデアであったりと様々ですが、ちゃんと仲間の発言を受けてから発言をしているのです。
しっかりと考えてから発言をするので、決してリアクションは早くありませんし、ノリが良いわけでもありません。
思慮深い人に多く、一見すると大人しそうに見えるのです。

逆に、反応が早くノリは良いが、相手の発言をまったく受けず、スルーして発言する人もいます。

他にも、コミュニケーション能力が高い人には、発言をしない人に対し「◯◯さん、何か意見はないですか?」と振ってみたり、意見が対立した時の仲裁といった、全体に対する貢献行動も多く見られます。

僕は、こうした経験から、コミュニケーション能力とは、「成果に向けて、人が活きる場を創れる人」と捉えるようになりました。

経営者は、自分の発言に対し、素早く肯定的な反応を示してくれる人が好きです。
間髪入れず、「それ、良いっすね〜」って感じね 笑

でも、その人は、実は何も考えずに反応しているだけかもしれません。

今日の記事をもとに、社内でコミュニケーション能力について考えてみてはいかがでしょうか。

というわけで今日も素敵な1日をお過ごしください。

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