社長と同じように会社を愛する社員の育て方
仙台、金沢と出版記念イベントを行い、両会場とも、ゲストに新刊の事例紹介で登場した企業さんが登壇しました。
会社を自分事と捉え、問題意識を持ち、社長と同じ情熱で会社を愛する姿が刺激を受けた方が多かったと思います。
「ウチにもあんな社員さんが欲しい」…そう思った社長も多かったんじゃないかな?
もし、そう思っても、社員さんにそれを求めて実現するものではありません。
ラブラブのカップルを見て、「オレの彼女も、あの娘のようにオレを愛して欲しい」と言っているようなもので、成就しませんよね。
僕は、感謝や愛情、自発性、創造性、自分事といったものは、頑張って身につくものではないと考えています。
ある環境下において。自然と湧き上がってくるものだと考えているのです。
「会社を愛しなさい」→「ハイ!」(いや、無理だって)
「自発的になりなさい」→「ハイ!」(すでに違うしw)
「感謝しなさい」→「ハイ!」(あんたこそ)
「自分事にしなさい」→「ハイ!」(あんんたが他人事なんだよ)
統率の取れた組織では、要求をすれば社員さんは「ハイ」と言いますが、心の裏では違うことを考えています。
全部、相手に返します。
そうしたら、「それじゃダメだ。素直に受け入れなければダメだ」と言った社長がいましたが、相当な重病だと思います…
以前に、親友の勝矢和美が僕に教えてくれたことがあります。
「応援されたければ、自分から相手を応援しなきゃね」
一生の宝となる金言です。
出版記念イベントのゲスト企業には、この考え方が根付いていました。
「株式会社AKASI」(菅原晃弘社長)は、岩手県内に「さくら」という訪問看護ステーションを運営している企業です。
菅原さんと話をする度に、必ず(目下100%)「社員の夢が叶う会社にしたい」という言葉が出ます。
先日も社内研修を行いました、内容に関して菅原さんから「全員の夢を、全員が知れるように組み立てて欲しい」とリクエストされました。
この話を聞くから、僕も「全力で応援しよう」と思うのです。
これは顧客との関係性においても同様です。
とある経営コンサルタントの名言に「会社が顧客をデータとして見ると、顧客もその会社をデータとして見る」というものがあります。
来店頻度、購買頻度、単価など、顧客を数字でしか管理しない会社は、顧客も同様に、価格、品揃えだけで選ぶようになるというわけです。
「応援されたければ自らが応援する」
応援していないと要求が増えます。
でも、人は一方的な要求は受け取りません。
すべて自分に跳ね返ってくると思います。
今日の記事を読んだ社員さんの立場の方、「ウチの社長に読ませたい」ってのは無しですよ 笑
というわけで今日も素敵な1日をお過ごしください。