詰まるところ「会社の目的をどこに置くか?」で企業の繁栄が決まるという話

自社に経営理念はあるでしょうか?
理念が日々の活動に落とし込まれているという企業もあれば、「先代が作ったが、今では飾り物になっている」という企業もあると思います。
中には、「儲かる企業になるためには経営理念が必要」という動機で作った企業もあると思います。
僕もそうでしたが、そういう動機で作ると、飾り物になってしまうんですよね。

僕は、つまるところ、リーダーが「会社の目的をどこに置くか?」で企業の繁栄が決まると考えています。
結論から言うと、数値的な業績を目的に置くと、繁栄にブレーキがかかります。
社長であれば誰だって業績を上げたいと思っていますが、それを目的にすると手に入らなくなるという皮肉なことが起こるのです。

この傾向は、特にこれからの時代に顕著になっていくでしょう。

どうしてそういうことが起きるのでしょうか?
それは決して魔法でもスピリチュアルなものでもなく、種も仕掛けもある必然です。

経営理念は「目的」です。
理念とは、社員の幸せや人間的な成長、顧客や地域社会の幸福に貢献するといった、自分たちの「あり方」が示されます。
達成することがない、永遠のテーマです。

経営の目的が、理念ではなく数値的な結果(業績)になっていると、当然、それが達成されないと何事も喜ぶことができなくなります。
例えば、日々、社員が成長しているのにも関わらず喜ぶことができなくなるのです。
社員さんの立場になってみてください。
自分の成長が儲けの手段と考えているリーダーのもとでイキイキと働けるでしょうか?
自分の成長を喜ばないリーダーのもとで人が育つでしょうか?

以前の工業社会…効率よくモノを作って(仕入れて)効率よく売ることが重視された時代では、数値的な結果を経営の目的にしても企業は結果を出すことができました。
人材に依存しないシステム重視の管理経営で上手く行ったのですから。

今は、創造性が求められる時代…「感性社会」です。
創造性は人間の専売特許ですから、それが発動する組織風土=人と組織の活性化なくして繁栄はありません。

目的を理念に置くと、日々、終わりなき道を進む過程を喜ぶことができます。
僕は、そういうリーダーを何人も知っていますが、社員さんの成長を心から喜んでいます。
僕の新刊「賃金が上がる!指示ゼロ経営」で紹介した、岩手県の株式会社AKASIの菅原晃弘社長も、福井県の株式会社ザカモアの西村拓朗社長もそうです。

両社とも、その結果として好業績を手にしています。

さて、ここまで書くと、どうしても「業績のためには理念が必要」と読んでしまうと思います。
それだけ従来の思考癖(パラダイム)は手強いのです。

新しいパラダイムを知る一番の方法は、そのパラダイムに生きる人に会うことだと思います。
是非、菅原社長と西村社長が登壇する、僕の新刊の出版記念イベントにご参加ください。
残席が少なくなっていますのでお早めにお願いします。

菅原社長は、9/2(土)仙台開催(←クリック)に登壇(残席6名)
西村社長は、9/9(土)金沢開催(←クリック)に登壇(残席10名)

いずれもオンライン参加もできます!

というわけで今日1日は、社員さんの成長にフォーカスしてみてはいかがでしょうか?