2022年11月11日に体験した神秘的な出来事

僕は最近、とても神秘的な体験をしました。
忘れもしない、昨年の11月11日、クルマを運転しながらJ-wave(ラジオ局)を聞いていた時のことです。
この日は、「ベースの日」ということでベースラインがかっこいい曲のオンパレードでした。

ちょうど、隣町に行くために峠を超えた辺りで、「その曲」が流れてきました。
「魂レベルで共鳴する」という表現が、決して大袈裟ではないくらい惹きつけられる曲でした。
幻想的で、少しサイケデリックな匂いのする曲です。
すぐにクルマを停め、ラジオ局のサイトで調べると「Khruangbin」(クルアンビン)というグループの「Time (You and I)」という曲でした。

僕は、あまりにも魂を揺さぶったので、曲をダウンロードしただけでなく、アナログレコードも買いました。

ジャケットも神秘的で好きです。

アーティストのことが気になりネットで調べると、こんな記事がありました。

ローラ・リー(メンバーの1人)はとある”友人”からの連絡を受け、彼の家族と一緒にハイキングへ行くことになった。滝を目指して歩んでいた際、ローラは悟ったという。ただ目的地を目指すのではなく、その過程を楽しむことが重要である、と。
それは、バンドが名声を得ていく中で忘れかけていたことだった。そんなきっかけを与えてくれた友人の名こそが”Mordechai”だったのだ。

(同曲が収録されているアルバム名は”Mordechai”)

僕はデジャヴュに襲われたのです。

2020年7月17日のブログで、こんな記事を書いていたのです。

以前に、僕は親友が主催するイベントに参加しました。イベントでは、長い道のりを歩き、山の奥にある滝まで歩きました。30分以上歩いたと思います。ちょうど半分くらいの地点で、参加者の1人がこう言いました。「来る途中、小さな赤い実がなっている植物がありましたね」みんな「ああ、あれは綺麗だったね」と言う。僕だけが、植物の存在に気づいていなかったのです。ゴールしか見ていなかったから。
もし仮に、滝の手前で土砂崩れが起きてゴールまでたどり着けなかったら、僕は「イベントが台無しになった」と不機嫌になるでしょう。でも、プロセスを楽しめる人は、別の価値を見出し、まったく違うイベントにつくり変えることができると思います。
僕の中で、何か根本が変わった出来事でした。

僕とローラ・リーは、まったく同じ体験をしていたのです。

今は、正解がなく変化が激しい時代です。
ゴールを設定し、そこに一直線で向かうという戦略が通用しなくなってきています。
それを強引に計画どおりに進めようとすると、歪が生じ、人を苦しめたり不正を起こしたりする危険性があります。

大まかな方向性を決めたら、そのプロセスで出会うものやことを愉しみながら、即興で変えていく柔軟性が求められると考えているのです。

あの日、ラジオから流れてきた曲から、僕がそんな感性の匂いを嗅ぎ取ったのでしょうか?
僕にも分かりません。

ローラ・リーという人に会って聞きたいことがあります。

「過程を楽しむことは手段? それとも目的?」

それでは素敵な週末をお過ごしください。

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