これからやってくる、熾烈な人材確保の競争に巻き込まれないために

これから、本格的な人手不足が中小企業を襲うと懸念しています。

先日、コストコが超高待遇で求人をしていることが分かり、中小企業の経営者が悲鳴を上げているというニュースが話題になりました。
なんと、時給1500円だそうです。
太刀打ちできませんね。

僕はこのニュースを見て、非常に危機感を覚えました。

ことは岸田内閣の賃上げ対策が影響します。
岸田さん、賃上げに対し相当に本腰を入れていると感じます。
首相官邸のHPには、「成長と分配による好循環」と書かれていますが、本当のところは強制的な賃上げ推進だと思います。

昨日(22023年7月27日)に中央最低賃金審議会最低賃金が、時給を1000円の大台に乗せる決定をしました。

その前には政府が、終身雇用や年功序列を見直すことも閣議決定されました。

これが何を意味するかというと、企業間の人材確保の競争が激化するということです。

終身雇用を見直すと、人材は、より「条件の良い」企業に流れます。この流れを加速するのが強制的な賃上げです。

実際に、転職エージェントの調査によると、転職の理由は上位から次のように並んでいます。

1位:報酬をあげたい。
2位:職場の人間関係が合わない。
同率3位:会社のビジョンや方向性に疑問を感じる。
同率3位:自身の働き方を見直したい。(おそらく働きがいある会社で働きたい、ということだと思う)
5位:会社の将来に不安を感じる。

これらの要件が整っているところに人材が流れていくでしょう。

「ウチなんか到底、無理だ」という中小企業経営者がいますが、そんなことはありません。
上記5つの要件をすべて満たす企業なんて、ほんの一握りです。

1位は「報酬を上げたい」ですが、2位以下と答えた人の人数も相当数いるのです。
逆に言うと、良好な人間関係があり、将来のビジョンに希望が持て、働きがいのある会社は、業績が良くなり、賃金が上がる可能性を秘めているということです。

□良好な人間関係
□明るいビジョン
□働きがい

これらを明確な言葉で訴求することが、人材確保の競争に巻き込まれないための要諦です。

僕は、ブログの中で、いつも「今、こういう会社になっていなくてもOK」と言います。
「こういう会社を一緒につくってくれる仲間を募集している」と訴求すれば良いのです。

訴求の仕方が重要です。
「和気あいあいとした職場です」「働きがいを重視しています」「業界トップを目指します」などの使い古された言葉では心に響きません。

「そうなった未来」が鮮明にイメージできるような解像度の高い訴求が必要です。

これからやってくる、熾烈な人材確保の競争に巻き込まれないために、今のうちに見直してみてはいかがでしょうか。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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