組織の雰囲気はリーダーの心の状態が見事に反映する

企業が求める人材像の上位に「協調性のある人」がランクインします。
多分ですが、よく言う協調性って、和を乱さない、まわりに合わせることが出来る人間のことだと思いますが、そんな発想では明日はないと僕は考えています。

てか、そんなヤツはつまらない(笑)

強い組織の調和とは、個性を消さずに調和するもの。
そして、そこに行き着くには「ここは動物園か?」っていうくらいのバラバラ状態が過程としてあると考えています。

そう、まるでジャズのセッションのような集団です。

個性が繋がり1つのカタチが出来ていく

昨日は会議がありました。
同業者の集まりなのですが、みんな一国一城の主で、誰かの統制でまとまるものじゃありません。
会長はいますが絶対的な権限はないしね。

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強烈な個性を持つ人たちだから、トップダウンによる指示命令では動きません。
すごく運営が難しいのですが、だからこそ面白いものが出来るのです。

会長は僕の親友の柳沢昭さんです。
夢新聞の仲間ね。
あ、ちなみに僕は副会長です(笑)
彼は指示ゼロ経営をよ〜く理解していて、会の運営にもノウハウを活かしています。
どんな運営法かって、みんなに好き勝手喋ってもらうんです。
ただし、方針だけは会長がみんなに伝えます。

「成約を目標にするのではなく、商品を使い、お客様が成功することを最終目標にする」

これが彼の方針。

それを承諾してもらったら、後はワイワイガヤガヤ動物園状態にします。
彼と僕の役割は、発言に対し「ほ〜!」とか「お〜!」とか言うだけ。

これでどうなるかと言えば、最初はアイデアがバラバラに出されて「果たして、この先まとまるのか?」って不安になる。
でも、会長がまとめに入らないから、参加者にも不安がよぎるんですね。
ここでアイデアの統合が起きるんです。
個性が繋がり1つのカタチが出来ていく。

これがジャムセション。
1人1人が発言者であり、1人1人がまとめ役というなんとも不思議な形態、まさに自律的です。

企業の風土は社長の心の状態が反映される

サークルや会ではセッションが出来るのに、何故か企業になると難しくなります。
それは前提が違うからです。
最初から仲間、同等の人が集うのと違い、企業には上下関係があるからです。

コーチングも他人にやるよりも、自分の部下に対してやる方が難しいと言います。

相手を自分より下として見る、コントロール下に置くと、社員は自由に発言できませんよね?
動物園状態のプロセスにも行かない。

でも、無意識の願望は自分ではなかなか気付かないものです。

社員が発言する度に、いちいち評価、評論をする。
最後に総評を行い、自分の色に染めて終わらせる。
社員からいいアイデアが出ると、嬉しいはずなのに寂しくなる。
悩んでいる社員がいると、自分の出番だとイキイキとする。
「社長のお陰で」と言われると心が満たされる。
社員が、自分に相談しないで実行して成功すると気分が悪くなる。

こうした現象の背景には、無意識化の課題があると思います。
自分(社長)あっての社員だというコントロール意識です。

指示ゼロ経営では「雰囲気」を重視しますが、それは仕組みでなんとかなるものではなく、リーダーの心の状態が反映されるものです。

自分の内面で何が起きているか?

「自分は何を恐れているのか?」
「何を不安に感じているのか?」
「何に怒っているのか?」

感情を味わいうことで自分の心を理解する、そしてそれを悪いことだと評価せずに受け入れることだと思います。
誰もが持っているものだからね。

それができて初めて「みんなが喋っていたら、まとまっていた」という自律的な状態になるのだと考えます。

さて、僕は長野から帰ります。

最近、移動ばかりで腰が痛いや(笑)

では、また明日!