リーダーの仕事は「若者、馬鹿者、よそ者」の異質な意見を表舞台に上げること
企業には、導入期、成長期、成熟期、衰退期のライフサイクルがあります。
新しいビジネスモデルや商品などを導入する時期は、なかなか普及せずに苦労します。
それが、成長期に入るとグングンと伸びます。
成熟期に入ると、伸びは落ち着き、やがて衰退していきます。
生物と同じようなライフサイクルを描くから不思議ですよね。
時間にして、企業活動の95%は、生み出したものを育てるオペレーション(成長期、成熟期、衰退期)に当てられます。
導入期は5%…新しいものを創造する活動(イノベーション)です。
若いリーダーは、次々と、自ら斬新なアイデアを出すことができますが、同じ業界、同じ会社に15年もいると、古い人間になってしまい、陳腐なアイデアしか出せなくなります。
でも、ここからが本領発揮。
創造は、「若者、馬鹿者、よそ者」が生み出すと言いますが、自分の脳が古くなった時は、脳が新しい人材の登用が必要です。
馬鹿者とは、成功の可能性が保証されていないことに挑戦する勇者、熱いヤツです。
よそ者とは、その業界、企業にどっぷりと浸かっていない人たちです。
社長歴15年を過ぎたら、彼らの変なアイデアを表舞台に上げることが任務になると思うのです。
「若者、馬鹿者、よそ者」の活躍を活性化したところですが、そのためには、稟議を1つ1つ上げていくヒエラルキー型組織を変える必要があります。
意思決定までに、脳が古い人がズラッと並んでいるのだから、稟議をあげていく途中でダメ出しを喰らう可能性が高いからです。
斬新なアイデアは、過去に成功したことのないアイデアなので、古い脳ではキワモノにしか見えないので、潰される可能性が高いのです。
フラットな組織でも、古くからいる社員の影響力が強いので、潰されることがあります。
そこで、社長の出番が必要だと考えるのです。
時々、当ブログで書きますが、バルミューダ社のトースターの開発がそうでした。
社内BBQ大会で、ある社員さんが炭火でトーストを焼いたところ、とても美味しいトーストが焼けたと言う「偶然」が起きました。
それを見て、「こんなトースターを作ろう」と言い出したのは社長です。
トップダウン型の組織では、「鶴の一声」となりますが、同社のような自由闊達な組織では、「第一号のフォロワー」という性質が強いと思います。
偶然ではあるが、生まれ落ちたアイデアを、一番最初にフォローする存在ということです。
「若者、馬鹿者、よそ者」が、ド真剣に考えたアイデアがあれば、社長が第一号のフォロワーになることで、第2号、3号のフォロワーが付き、プロジェクトが起動しやすくなります。
斬新なアイデアほど、誰が聞いても失敗する確率が高いように思えるものです。
社長には、失敗したら自分の責任だと言い切る度胸も必要だと思います。
それと、「若者、馬鹿者、よそ者」を一定割合、採用することも大切だと思います。
見極めが難しいですがね。
ライフサイクルだけは宿命です。
経験値を積むと、脳が古くなることも避けられません。
リーダーには、新しい脳が活躍できるアシストという重要な任務があると考えています。
というわけで、今日のブログはこれでお終い。
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