会社が上手くいかない、すべての諸悪の根源は『斜めの線』にあった
社員に自発性が足りない。他人事。創造性が足りない。働き甲斐が少ない。チームワークが悪い。賃金が上がらない…
リーダーを悩ます、こうした問題には、それを引き起こす「諸悪の根源」があります。
指示ゼロ経営では、それを『例の斜めの線』と呼んでいます。
「/」
指示ゼロ経営では、PDCA短縮して、「PDS」で考えます。
P…Plan(計画、シナリオデザイン)
D…Do(実行)
S…See(検証、振り返り)
これを、1人ではなくチーム単位で行うのが指示ゼロ経営というわけです。
さて、ここに『例の斜めの線』が入っているのです。
図解するとこのようなものです。
リーダーがPとSをやり、部下はDを「やらされる」という構図です。
従来型の組織では、リーダーがプランを立てます。
説明会を開き、プランを発表します。
部下、1人1人に役割を与え、報・連・相を通じ仕事を進めます。
部下に進捗を報告させ、全体プランの変更が必要な場合、リーダーが修正を加え、再び部下に指示を出します。
以前のように、変化が少なく、プラン通りに進んだ時代では、このやり方で良かった。
でも、今は変化が早い上に、誰にも正解が分かりません。
やってみない事には分からないことだらけです。
PDSを何度も、何度も回す必要があります。
これをリーダーが主導すると、冒頭の問題が起きます。
部下はPに参画しないので、自分事になりません。
自分事になっていないと、自発性は出ません。
働き甲斐がないと豊かな創造性は発揮されません。
リーダーと部下が1対1で繋がりPDSを回すと、部下同士の横のつながりが薄くなり、チームワークが形成されません。
チームワークがないと、支え合いが起こらず、仕事をやり抜くことが困難になります。
アイデアも尽きてしまいます。
賃金が上がらない原因にもなります。
「PとSはリーダー、Dは部下」の構図だと、業績が下がった時に賃金を下げたら、部下から、「リーダーが決めた通りに、ちゃんとやったのに、業績が下がったからといって給料を減らされたらたまったもんじゃない。」と言われてしまいます。
日本は、ただでさえ、一度上げた賃金を下げるのがはばかられる文化があります。
見通しのつかない今の時代では、いざという時のために、利益が出ても賃上げを先送りするのは自然なことです。
今は、リーダー1人でPDSを回すことができません。
メンバーが参画して、チームワークで回す必要に迫られています。
メンバーが参画するようになると、『例の斜めの線』が消え、冒頭のような問題が解決されます。
Pに参画するので、働き甲斐が高まり、自発性も創造性も活性化します。
責任意識も高まります。
リーダーが1人で抱え込み、孤独に陥ることが少なくなります。
みんなで知恵を出し、協働し業績が良くなるとともに、リーダーの分配への不安が軽減され、賃金が増えるのです。
今日の記事では、「諸悪の根源」なんて過激な表現をしましたが、『例の斜めの線』は時代にそぐわないと考えています。
とは言っても、いきなり取り除くと組織は混乱します。
社員さんにも理解してもらい、徐々に新しい行動様式に変えていくのが良いと思います。
というわけで、今日も素敵な1日を!
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