仕事のゲーム化計画 〜お金を払ってでも仕事がしたいと思われる条件設定〜

仕事に没頭し、指示命令されずとも自発的に行動する社員を育てる秘訣は、ゲームから学ぶことができます。

僕は以前に、ゲームのクリエイターから、「ユーザーを夢中にさせる秘訣」を聞いたことがあります。
スマホのゲームは、最初は無料で試してもらって、その後、課金してもらうスタイルが主流です。
無料で遊んでいる間に、夢中にされるのがクリエイターの力量です。

僕が話を聞いたクリエイターは、夢中にさせるコツとして、「簡単すぎても難しすぎてもダメ。そして、自分なりに工夫をして頑張ったら良い結果が出た」という体験が必要だと教えてくれました。

この法則を経営に応用すると、自律性のエンジンに点火するためには、次の4つの要件が必要になります。

1、適正な難易度のプロジェクト
2、自己決定(自分たちでやり方を決めることができる)
3、フィードバック
4、1〜3までの時間が長すぎないこと

この4つの要件を満たすプロジェクトとして最適なものとして、「自分たちの職場環境の向上」や「顧客満足度向上プロジェクト」があります。
当社を始め、多くの企業で、このプロジェクトからチームの自律性を育てることに成功しています。

社長は、すぐにでも業績がよくなるプロジェクトをやりたがりますが、最初はこうしたことに取り組むのが良いと考えています。

今日の記事では、「顧客満足度向上プロジェクト」について触れますね。

人は、他者に喜ばれることが大好きな生き物ですので、顧客満足度向上をプロジェクトにすると、とても上手くいきます。
そして、商売は、喜ばれることをするから繁盛するわけですから、やがて社長が望む業績向上に繋がるのです。

当社では、お客様との接点において、もう1ランク上の心地よさをお届けする「モア心地よさ運動」をプロジェクトに掲げました。
電話、請求書、接客など、全ての接点を洗い出し、社員みんなでアイデアを出し、実践しました。

少々、苦労したのは、お客様からフィードバックをいただく工夫です。
何もしないとフィードバックは来ません。

そこで、当社では、懸賞などを企画し、専用の応募ハガキに「お客様の声」の欄を設けました。
すると、多数の声が集まるようになりました。

あるいは、FAX専用の「商品の注文用紙」や「古紙回収の申し込み用紙」など、お客にとって必要な媒体に「お客様の声をお待ちしています」というメッセージと共に、記入欄を設けると来ることが分かりました。

要するに、「何かのついで」で「欄がある」と集まるのです。

フィードバックに関して、もう1つなコツがあります。
プロジェクトを仕掛けてから、フィードバックが来るまでに、3ヶ月〜6ヶ月ほどかかります。
その間、社員さんが、「まったく反応がない」と嫌になってしまうことがあります。

その時こそ、リーダーの出番です。
社員さんの実践に、感謝の気持ちを伝えたり、素直に凄いと思う実践があれば、その気持を伝えることです。
それも嬉しいフィードバックなのです。

お客様からフィードバックをいただくと、仕事が愉しくなり、まるでゲームのように仕事に没頭すると思います。
ゲームは課金して楽しむわけですから、お給料をもらいながら愉しめるなんて、なんて素敵なことかと思います。

1、適正な難易度で、意義を感じるプロジェクト
2、自己決定
3、フィードバック
4、1〜3までの時間が長すぎないこと

この要件を満たすプロジェクトを考えてみてはいかがでしょうか?

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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