社員教育の投資を、大きなリターンに変えるための2つの要点

人は、必要性を感じた時に学ぶ意欲が芽生え、学習効果が高まります。
必要性を感じていない時に、どんなに良い教育を与えても効果は出ません。

このことは、家庭における「子どもの塾選び」を考えると分かります。
子どもが通う塾を親が決めると、大抵、成績は伸びませんよね。

親は次の重要な2つを、子どもの代わりに決めてしまっています。

1、塾に通う必要の有無
2、(必要な場合)どの塾に通うか?

この2つを、子どもが自分で考え決めないと、意欲は生まれず、責任も持ちません。
文字通り、「通う」だけで学習しないのです。

同じことは企業でも起きています。
推薦図書を指定して読ませたり、研修に派遣したりと、リーダーが主導しているケースが多いように感じています。
何もしないよりはマシですが、どうせ時間とお金をかけるなら、もっと愉しく、効果が出るように工夫した方が良いと思います。

□学ぶ必要性の有無を考える
□何を学ぶかを選択する

この2つを、社員さんに自分たちで考えてもらうことが大切だと考えています。
友人の会社では、推薦図書はリーダーが決めていますが、何冊か用意して、社員さんに選んでもらうようにしています。
これだけでも効果は上がります。

人は、自分で決めると、物事を自分事にします。
自分で決める…「意思決定」には次の7つがあります。

「何をやるか?」
「なぜやるか?」
「どんな出来栄えでやるか?」
「どの様にやるか?」
「誰が(誰と)やるか?」
「いつまでにやるか?」
「いくらでやるか?(予算)」

学習に関しては、この中で、「何を学ぶか?」「なぜ学ぶか?」「どの様にやるか?」の3つを考えてもらうだけで効果が高まります。
具体的には、次の問いを立てるのです。

「私は、◯◯の知識を学ぶ必要がある。なぜならば、◯◯を達成する必要があるから」

今、取り組んでいる仕事を達成するために、あるいはチームが抱えている課題を解決するために、どんな類のことを学ぶ必要があるかを、自分たちで考えてもらうのです。

この問いが成立するためには、「達成したい何か」「解決したい何か」があり、「どの様にやるか?」を自分たちで考えていることが前提になります。

ここで、塾の話に戻ります。
僕の友人の息子さんは、非常に優秀なのですが、友人は、息子さんが中学校に入学してから、頻繁に、夢の話をしてきました。
「どんな人物になりたいか?」「そんな人物になれたら、どんな人生になるか?」と。
その上で、どの様にすれば、そんな人生が実現できるか?、そのために何を学ぶべきか?を、お子さんと一緒に考えました。

「何を学ぶか?」「なぜ学ぶか?」「どの様にやるか?」を、自分で考えてもらったのです。

すると、お子さんは、塾に行く必要性を感じ、「父ちゃん、塾に行きたい」と自ら志願したそうです。
塾選びは、一緒に考えたそうですが、最終的な決定は息子さんに委ねました。

これを企業で応用すれば、社員教育の投資が、大きなリターンに変わると思います。
今日の記事を参考に、自社でできる教育プロセスを考えてみてはいかがでしょうか。

ではでは、今日も素敵な1日を!

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