今は、自発性の高い人材を採用し、企業の活力を高める千載一遇のチャンス
買い物をする時の購買基準は人により様々です。
僕は、レストランは接客が良いお店を選びます。どんなに美味しくても接客態度が悪いと料理が不味くなるんです。
みんながそうかと思いきや、そうではないことが最近、分かりました。
量、値段など、人によって選択基準は違うのです。
働く人が企業を選ぶ基準も様々です。
賃金や休日、福利厚生などの「待遇」で選ぶ人もいれば、「働き甲斐」を重視する人もいます。
待遇を重視する人と、働き甲斐を重視する人、どちらが絶対的な人口が多いかと言えば、おそらく前者(待遇)だと思います。
ただ、確実に働き甲斐を求める人の割合は増えています。
日本商工会議所が、中小企業に行った調査、「最低賃金および中小企業の 賃金・雇用に関する調査」の項目に、「働く人にとって、魅力ある企業・職場となるために実施・検討している取組」というものがありました。
その結果、次のような回答がありました。(回答が多い順に表記しています)
1、賃上げの実施、募集賃金の引き上げ
2、福利厚生の充実
3、人材育成・研修制度の充実
4、オフィス・工場など、職場の環境整備
5、ワークライフバランスの推進
6、多様で、柔軟な時間設定による働き方の推進(フレックス制、時短勤務など)
7、副業・兼業の許可
8、場所にとらわれない、柔軟な働き方の推進
いかがでしょうか?
「人材育成・修制度の充実」以外は、すべて待遇です。
待遇は、ある水準を下回ると不満が生じ、やる気や生産性が落ちますが、水準を超えると、「あって当たり前」となり、効果を発揮しません。
これらは、社員さんにとっては「上から与えられるもの」で、より充実した待遇を要求するようになります。
僕は、この調査に危機感を感じるとともに、働き甲斐がある企業、あるいは、これから働き甲斐のある職場を目指す企業にとっては、千載一遇のチャンスだと考えています。
世の中の多くの企業が、待遇ばかりを全面に出すものだから、働き甲斐を求める人は、「どこに働き甲斐ある会社があるの?」と困っているからです。
僕が住む町は、人口18000人の小さな田舎町でも、働き甲斐を求める人は大勢いますが、みんな、理想の企業に出会えず困っています。
働き甲斐は次のような要件で発動します。
□他者の役に立ち感謝される
□自分で決めることができる
□成長を実感できる
□自分の個性や才能が活きる
□仲間に感謝、尊敬できる
この中で、すでに自社にある要件があれば、それを、求人広告で全面にアピールしましょう。
ない要件は、自社がさらに進化する課題と受け止め、整えていきましょう。
働き甲斐ある企業と、それを求める人材が出会った時に、企業は大化けしますよ。
※働きがいに関する過去記事はこちらでまもめて読めますので参考にしてね!
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