計画力よりも、「修正力」がものを言う時代になった
私たちは、子どもころから、計画の大切さを学んできました。
夏休み前には、学校で、休み中の過ごし方の計画を立てたと思います。
僕は、宿題を1週間で仕上げるという無理なプランを立てるもんだから、結局、計画倒れになり、夏休みが終わる3日前に必死で宿題と格闘してきました。
僕の感覚ですが、計画通りに過ごす人なんて、1割もいないと感じています。
その理由は、外的な要因により計画が狂うからです。
突然、友だちが遊びに来たり、親が外出に誘ったりと。
計画通りに行くかどうかは、「外的な要因による揺さぶり」の大きさで決まります。
揺さぶりが小さければ、計画通りに進みますし、計画が軌道から外れたとしても、想定内として準備ができますが、揺さぶりが大きいと、そういうわけにはいきません。
ここ30年間で、外的な揺さぶりが大きくなりました。
そんな時代では「計画が大切」という常識が覆ると僕は考えています。
計画力よりも、「修正力」がものを言う時代になったということです。
「行き当たりバッチリ」ってこと。
例えば、アパレルの世界では、以前は、影響力のあるブランドが流行をリードしました。
スーパーブランドの動向をチェックすれば、ある程度、流行を予測することができました。
しかし、今は、個人がインスタグラムに投稿し、みんながそれに影響を受けます。
従来の方法では、流行の読みを外し、在庫の山を抱えるリスクが付き纏うのです。
そんな中で、「ZARA」は、変化に即応する経営ができています。
変化に敏感なスタッフが、すぐに企画を発案し、2週間後には店頭に並ぶそうです。
修正力の高い経営を実現するためには、組織を風土から変える必要があります。
現場が意思決定し、即、行動する風土がなければできない芸当です。
上司の決済はないか、最小限にする必要があります。
ヒエラルキー組織では決済が多くなり、行動が鈍る
しかし、中には、「リーダーが変化に対応し、指示を出せば良い」と言う人がいますが、この方法で上手くいった場面を、僕は見たことがありません。
「行動→検証→修正→行動」の繰り返し、をリーダーが主導すると、メンバーは変化に振り回され疲弊し、組織の実行力が落ちてしまいます。
そして、「リーダーには一貫性がない。」と不満が爆発します。
変化に翻弄されたコロナ禍で、そんな場面を多く見てきました。
変化の創出を、リーダー主導から現場主導に変えるのは容易なことではありません。
時間もかかるし、辞める社員も出ることも想定しなければなりません。
採用力を高めておく必要もあります。
まさに、組織を動かすOSを入れ替えるようなもの。
計画力よりも、「修正力」がものを言う時代になりました。
自律型組織への変容は、リーダー主導ではなく、全員で行うものです。
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