デキる人を参考にするなら、完成形ではなくそこに行き着くまでの過程を学ぶ
スマイル0円を復活させたマクドナルドですが、社長の目が笑っていないのが気になる今日この頃です(笑)
マックと言えば、素晴らしく統一されたマニュアルが有名ですが、こんな笑い話があります。
ある会社のイベントで、参加者の弁当の手配に手違いがあって届かなかった。
そこで急遽「ハンバーガーでいいや」となりました。
女性スタッフが汗をかきながら近くの店舗に行き注文をしました。
「ハンバーガー100個、急ぎでお願います」
店員さんが優秀。
「お持ち帰りですか?こちらでお召し上がりですか〜?」
ギャル曽根か!?
マニュアル対応を揶揄したつくり話だと思いますが、あながちないわけでもないと思います。
さて、ここまで読むと、マニュアルはダメだって話に進むと思うでしょ?
指示ゼロ経営だし。
でもね、気が利くようになるまでは徹底した基礎の反復が必要だと僕は考えているのです。
指示された通りに行うという過程がないと一人前にならないと。
ものごとの習得には次のような過程があります。
「知らなくて、できない」
「知っているけど、できない」
「知っていて、考えて、できる」
「身につく」
そして、身に付いた先に「オリジナル」の世界が待っています。
例えば、イチロー選手の「振り子打法」は最初からやっていたわけではありません。
基礎が身に付いた先に開発されたもので、彼の身体的特徴が活きた打法です。
マニュアルは、万人がやってもできる手法ですので、一挙手一投足にちゃんとした「理由」があります。
経験ないですか?
マニュアル通りやっていたら、その「理由」が分かったってことが。
それが分かると応用が効く。
逆に、オリジナルの領域に達した人に対しては「任せる」姿勢が必要になります。
イチロー選手も、オリックス時代に打撃コーチから振り子打法をやめるように言われましたが、彼は断固拒否しました。
で、2軍に落ちちゃった。
その時の2軍コーチが素晴らしい方で、二人三脚で振り子打法を完成させました。
人材育成のコンサルタント、東川鷹年先生の言葉に「任せるから、任すに足る人になってくれ」という名言がありますが、任すに足るというのは基礎の反復ができた人のことをいうのだと、僕は考えています。
デキる人は非常にオリジナリティが高いですが、そこに行き着くまでの過程を見ずに真似をするのは危険ですね。
スマイルだって奥が深いんだぞ〜
それでは素敵な週末をお過ごしください。