組織を良くしたければ、人材教育よりも採用に力を入れるべし
企業が抱える人材に関する問題のほとんどは、採用を変えることで解決します。
教育では限界があります。
知識やスキルや教育すれば効果が出ますが、価値観は教育では変わりません。
絶対に変わらないとは言いませんが、30年かけてつくり上げた価値観が変わるのには30年かかると僕は考えています。
それに、そもそも他人の価値観を変えるのは傲慢だと思います。
最初から価値観が合う人を採用することが大切です。
これは僕が実際に体験したことで、本当に世界が変わるほどの効果があります。
豊かな海をつくるためには、大元の森の改善が必要だと言いますが、企業にとっての森とは、採用です。
森と川と海の関係を企業で言えば、「採用−教育−退職」です。
価値観が合う人を採用すれば、よく育ちますし、良い退職をします。
逆に、合わない人を採用すると、教育しても育たず、トラブルを起こしたり、ヤル気を失って退職するケースが多くあります。
「面接の時にはヤル気満々だったのに、入社したら別人のように働かなくなった」というケースも採用の問題です。
中小企業は人が辞めた時に慌てて採用活動をするので、自社に合うかを見ずに、「入社してから教育すれば良いや」と脇が甘くなりがちです。
人は、持っていないものを「出せ」と言われても出せません。
自社に合う価値観や考え方を持っているかを確認することは、どんなに人手不足であろうと避けては行けない大事です。
そのためには、自社がどんな価値観を大切にしているかを端的に語れなくてはいけません。
具体的には、300文字以内の文章と、3分以内の口頭プレゼンです。
求職者が最初に目にするのは、求人広告やウェブサイトなどで見る文章です。まずは300文字で心を掴むことが大切です。
次に、動画や会社説明会などで、言葉(口頭)で伝えます。3分で伝えられければ、10分かけようが1時間かけようが伝わりません。
伝えるポイントは次の3つです。
1、自社が大切にしている価値観
2、その価値観がどのように形成されたか?
3、価値観が反映された「こういう会社にしたい」という具体的なイメージ
1は現在、2は過去、3は未来です。
文章では1と3がメイン、口頭では1、2、3全部です。
面接では、相手に1、2、3を語ってもらいます。
1、自分が大切にしている価値観
2、その価値観がどのように形成されたか?
3、価値観が反映された、自分の理想的な働き方とは?
これが合う人を採用すると間違いはありません。
きっと、今抱えている問題の多くは解決すると思います。
採用にはそのくらいの影響力があるのです。
※採用を強化したい方は、4月12日(水)採用セミナーを行いますのでご参加ください。
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それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!