「組織の成功の先に、個々の夢が叶う」という構図が組織力を高める

僕は２４年間、新聞店の社長を勤める中で、「人が成長する瞬間」を何度も見てきました。
その中でも、最も効果があるのが結婚や出産です。
僕が何もしていないのに、急に仕事に身が入るようになるんですよね。

人は、自分が心から大切にするものがあり、それを仕事で守ることができる事を知ると、仕事観が変わります。
そして、「大切にするもの」にも、欲求の強さに違いがあります。

例えば、僕は、独身時代、ＤＪをやっていて、毎週のようにレコードを買っていました。
今でも、書斎には３０００枚ほどのレコードがあります。

「何のために仕事をするのか？」と問われれば、間髪入れず「レコードのため」と答えました。

それが、結婚して子どもが生まれた時に、別人になったのか？と思うほどに変わりました。
レコードを買わなくなったのと、仕事への取り組み姿勢が根本から変わったのです。
僕にとって、より意義ある大切なものができ、「仕事は、それを守るためのもの」という位置づけになったのです。

人により大切なものは違います。
また、本当に大切なものが、実は、自分でも分かっていない場合もあります。
本当に大切なものを知るために、友人から教えてもらった、とても役立つワークがあります。

今、この床に３０cm幅、長さ３０mの板が置いてあったとします。板の上を歩けますか？もちろん歩けますよね？
これが１００ｍのビルとビルの間にかかっていたらどうでしょうか？
渡りますか？
渡らないですよね。
では、もし渡ったら１０００万円もらえるとします。やりますか？
僕は渡りません。多分、あなたも同じだと思います。
では、もし向こうのビルに自分の子どもが凶悪犯罪者に羽交い締めにされナイフを突きつけられていたとします。自分の手で助けるしか方法はないといます。
どうしますか？
向こう側のビルに、何があれば渡るか？…それが自分が心から大切にするものです。

このワークをやると、社員さん個々のモチベーション向上はもちろんの事、社員さん、みんなでやるとチームワークが良くなります。
互いが大切にするものを知ることで、人間関係が深まるからです。親友のような関係になり、本音で語り合えるようになります。
本音で語り合える関係性は、組織の創造性に直結しますから、今の時代には欠かせない要件です。

個々が大切にするものは、大抵、仕事を通じて手に入れること、守ることができます。
そのためには、組織として１つの目的・目標を持ち、組織を成功させることが一番の方法です。

「１人１人の夢は、みんなの協働で組織を成功させることで手にする」
この構図ができると、組織は１つの生命体のように調和します。

また、人は成長し、大切なものが変わっていきますから、定期的にワークを行い、バージョンアップする必要があります。

このワークを突き詰めると、「自分はなぜ存在するのか？」という壮大な問いに昇華します。
自分の存在が、この世界の中に、しっかりと位置付いているという認識ができた時、人生は本当に開花に向かうと思います。

是非、職場でやってみてはいかがでしょうか？

それでは、今日も素敵な１日をお過ごしください！

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