組織が、勝手に、加速度的に賢くなる『学び合い』の効果
社内には、どんなに優れた上司、社長でも敵わない「先生」がいます。
それは、誰かと言うと、同じ立場の仲間です。
仲間同士の『学び合い』が、最も学習効果が高いのです。このことは、アクティブ・ラーニングが広がり、だいぶ認知されるようになりました。
※『学び合い』は、上越教育大学の西川 純教授が開発した知見です。指示ゼロ経営に多大な影響を与えた知見です。
それまでは、一方通行の教育が主流でした。
私たちが慣れ親しんだ教育は、『教師(上司)が「教え」「育む」』というものでした。
優れた教師(上司)は、ここから、『生徒(部下)が「教わり」「育つ」』に進化させる力を持っています。
「教え育む」は教育者が主体。
「教わり育つ」は学修者が主体。
アクティブ・ラーニングでは、「学修者が仲間を教え育み、学修者が教わり育つ」という関係になるわけです。
じゃあ、教師(上司)は何をするの?という感じですが、見守ったり、必要な時に助言をするのが大きな役割になります。
最初は「教え育む」→次は「教わり育つ」→最終的に『学び合い』
このような3段階で育てるのが良いのですが、これを入社時に確認することが大切だと考えています。
「教え育む」に1年間。それが出来たら、自ら「教わり育つ」になって欲しいと伝えます。
「教わり育つ」の段階になった時に、周りの仲間に、惜しみなく教え育む姿勢があれば、『学び合い』になるというわけ。
『学び合い』は本当に効果があります。
社内で、最も優れた先生は仲間です。熟達者は、物事が完全に身に付いているので、説明が下手になってしまいます。完全に身に付いた状態を、「自動化」と言います。
大学の教授の説明が、サッパリ理解できないのは、自動化されているからです。
考えて行動している人の方が、上手に教えることができる上に、できない人の気持が分かるので、優れた先生だということです。
『学び合い』の効果はここからです。
人は、他者に教えた時に、一番、学習します。教えた人が、一番、賢くなるのです。
部下を教育しようと、「教え育む」ばかりやっていると、賢くなるのは上司だけなのです。
注意点は、いつも、教える側、教わる側が固定しないことです。
小グループを作り、その中で、教え教わりをローテーションさせるのが良いです。
さて、これが習慣化されると、組織は「勝手に」成長します。
まさに「学習する組織」の出来上がりというわけです。
リーダーも、学びの輪に入らないと、そのうちに、ついていけなくなりますよ。
てなわけで、今日の記事を書いた僕が、一番、勉強をしたというわけです 笑
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!
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