各社の福袋から見る、福袋は、誰に「福」をもたらすものなのか?という問題
正月に、ひょんなことから「Rocket News24」というニュースサイトにたどり着き、夢中になって読んでしまいました。
1月2日に、各社の福袋のレビューがたくさん載っていて、企業の姿勢が見えて勉強になりました。
福袋は、誰に「福」をもたらすものなのか?
各社の対応を見ると、繁栄の理が見えてくるのです。
福袋って企業の光と闇が見えるアイテムだと思います。
明らかに在庫整理をしているだろ!って中身の福袋ってありますよね?
売り手にとっては福袋。買い手にとっては「禍袋」です(泣)
今年の福袋で、高評価だった企業はいくつもありましたが、僕が注目したのは「マクドナルド」「よーじや」「サンクゼール」でした。
マクドナルドの福袋は3000円です。中身は、有効期限が6ヶ月の商品券(3000円分)、ショルダーバッグ、オリジナルマグカップなどです。
記事の筆者は、オリジナルマグカップがお気に入りのようでしたが、こういう独自の価値をつくる企業は好きです。
マクドナルドと言えば、デフレの先導者なんて言われ、「安けりゃ消費者は買うでしょ」という姿勢が目立った時期がありましたが、そこから脱却したのが、こういうところに表れていると思います。
(マクドナルドの記事はこちら)
京都に本社を置く、あぶらとり紙で有名な「よーじや」の福袋は、超お得だと高評価でした。
15種類ものアイテムが入っていて10000円ですが、普通に買えば16000円ほどの内容だそうです。
きっと、こういう機会でもなければ出会うことがないアイテムたちで、企業にとっても、今後につながる福袋なのではないでしょうか。
(よーじやの記事はこちら)
サンクゼールは僕も大好きなブランドです。
長野県飯綱町に、自社の世界観を表現した「サンクゼールの丘」という、ワイナリーやレストラン、結婚式場がある施設があります。
同社には、なんと、「土木部」があり、自社所有の重機で、施設や道路などを作っています。
普通なら外注するところですが、同社にとって、世界観は生命線なので、自分たちでやるという徹底ぶりです。
そんなサンクゼールの福袋について、「このひと袋で、サンクゼールの魅力の片鱗を知ってね、というメッセージなのかもしれない」と記事筆者は述べています。
(サンクゼールの記事はこちら)
一方で、低評価だったのは、「いきなりステーキ」の福袋です。
「袋」ではなく、単なる割引券です。
3000円で、300円の割引券が13枚入っていますが、使用条件が厳しいのです。
「1商品に1枚しか割引チケットは使えない」
「使用できる店舗は、購入した店舗に限定」
「有効期限は3ヶ月間(2023年3月31日まで)」
記事筆者も、「1人で使い切ろうとすると、最低でも週に1回ペースで購入した店舗に足を運ばなくてはならない。それを3ヶ月間続けることになる。」と嘆いていました。
(いきなりステーキの記事はこちら)
誰にとっての「福」袋なのでしょうか?
商いは、人のお役に立ち、喜ばれるから成立します。
この大前提を忘れて、いかなる戦術を駆使しても繁栄するはずがありません。
年頭に、福袋から商いを学ぶことができて、今日の記事を書きました。
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!
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