社員さんが会社を、仕事を自分事にする「望みの統合」の実務
仕事が自分事になるとヤル気も集中力も根気も見違えるように成長します。
例えば、結婚して子どもが生まれた瞬間に別人のように仕事に集中するようになった人を何人も見てきました。
仕事が家族の幸せにとって大切なものだという事が、頭ではなく心で解ったからだと思います。
自分が「真に」望むこと、大切にしたいものが仕事によって手に入ることが解ると人は仕事を、会社を、自分事にします。
これを指示ゼロ経営では「望みの統合」と呼びます。
統合されず分離していると経営はややこしくなります。
社長が望むことを、もし社員さんが望んでいなかったら、望んでいない人を動かすためにはアメとムチの使い分けが必要になります。
経営が複雑になりますし、そもそも外圧で動かしてもいい仕事はしません。
社員さん1人1人が真に望むことを明確にすること。
仲間の望みを互いに知ること。
みんなの望みが実現する経営をすること。
とてもシンプルだと思うのです。
しかし、1つ注意すべき点があります。
それは「真に」望んでいることにたどり着くことです。
浅はかな掘り下げは逆効果です。
例えば、当社では社員さん1人1人に「何のために働いているか?」と訊いたことがあります。
1on1の面談では本音が出ないと思い、飲み会の席で訊くようにしました。
すると「お金のため」という答えが最も多く出ます。
しかし、お金は使って価値が出るもの、「何に使うの?」と訊くと、その人が大切にしているもの、コトが観えてきました。
この対話を何度も繰り返すと、本人も気付いていない「真の望み」が解ってきます。
また、仲間の望みを知り、それを手にするために頑張る仲間の姿から気づきを得ることもあります。
ちなみに1人くらい「米澤社長のためです!」って人がいるかと思いきやゼロでした 笑
当然です。
人は自分が幸せな人生を送るために仕事をしているのだから。
みんな、家族や友人などの幸せであったり、自分の成長だったり、自己実現だったり、すぐには手に入らない貴重なものを望んでいる自分に出会うのです。
中には「子どもに、自分の働く姿を見せる」なんて素敵な望みを口にする人もいました。
もし、その理由が「お金のため」に留まると、「手っ取り早く楽に稼ごう」となるかもしれません。
そんな望みを組織の活動原理にしたら大変です。
誰の望みも叶わなくなってしまいます。
さて、真の望みに気づくとワークライフバランスの考え方が進化します。
「仕事をしている自分とプライベートを生きている自分」と分けるのではなく自分軸で統合されるのです。
すると仕事から得られる充実感やワクワク、幸福感が違ったものになり素晴らしい人生に繋がります。
そうなった人ほど、結果的にお金や名誉といったものも手にする、今ってそんな時代なのだと思います。
ではでは今日も素敵な1日をお過ごしください!
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