世界のアスリートから学んだ「持続的に成長する企業づくり」の礎

「他喜力」という言葉があります。
僕はこれこそが企業繁栄の礎だと考えています。持続性が高く働く人がイキイキ、すくすくと成長する自然の理に適った経営の礎だと。

僕にこれを教えてくれたのはメンタルトレーニングの魔術師、西田文郎先生です。

僕は「他人の喜びを自分の喜びとできる力」と解釈しています。
※人によっては「他者を喜ばせる力」と解釈している人もいる。

僕がこう解釈しているのは、親友の影響です。
小学校時代からの親友に、馬島 誠くんがいます。
バンクーバー冬季パラリンピック、アイススレッジホッケーの銀メダリストです。
大学時代に事故に遭い下半身がほぼ動かなくなり、肥満防止のために始めたアイススレッジホッケーにはまり世界の舞台にまで上り詰めた凄いヤツです。

まあ話を聞くとトップアスリートの世界は過酷です。
よくモチベーションを維持できると思い、聞くと「他喜力」だと言います。
勝利して喜んでくれる家族や友人の顔を浮かべると嬉しくなり力が湧いてくると言います。

僕なんかが文字にすると軽くなりますが、世界で戦う人間から直に聞くとすごく納得するのです。

そして、人間はそもそも他喜力を持ち合わせている生き物なんだと痛感しています。
他者に喜ばれると嬉しいでしょ?

さて企業繁栄の礎は他喜力です。
そもそも商売は顧客があって成り立ちます。顧客の役に立ち必要とされるから存続できるわけです。
しかし、気をつけないとこれが疎かになる。
いつしか顧客本位を忘れ自分たちだけが喜ぶことしかしていなくなった、そんなケースです。

そういう企業は内部から崩壊します。
社員さんが働き甲斐を感じなくなるからです。
働きがいは創造性の発揮に直接影響を及ぼします。
創造性なきところに顧客が喜ぶ価値は生まれません。

「仕事がつまらない」→「創造性が出ない」→「顧客の役に立たない」→「顧客から必要とされなくなる」→「仕事がつまらない」→「創造性が出ない…

悪循環に陥ります。

好循環を生み出したいですね。
「顧客に喜ばれるいい仕事をする」→「感謝される」→「嬉しい」→「創造性が発揮され、さらに喜ばれる仕事をする」…

高く働く人がイキイキし、すくすくと成長する自然の理に適った持続可能な経営だと思うのです。

好循環にいるか悪循環にいるかは、会議で話している内容で分かります。
「顧客第一」なんて額に入れたスローガンを掲げた会議室で、自分たちの話しかしていないと悪循環に陥ると思う。

いい組織は顧客に喜ばれる話をしています。
そして実際に喜ばれた話をみんなと分かち合っています。
あるいはクレームに対しては悔しい気持ちを持ち寄り対策を考えています。

時代は成熟社会です。
モノを効率的に市場に流す時代ではない。
人間にしかつくれない喜びに満ちた価値を創造できるかが繁栄の鍵を握ると思います。

そのためには「他喜力」あふれる組織になることだと思うのです。

というわけで今日も素敵な1日を!

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