全員が全員を「同じ名前」で呼び合うという不思議な集団体験をした
組織力は「視野の広さ」で決まる、僕はそう考えています。
チームワークが悪く組織力が低い集団って、1人1人が自分の事しか見えていません。
あるいは各チームが自分のチームの範囲しか見ていません。
そもそも組織は1人ではできないことを遂行するために結成されます。
仕事を次の工程に流して行き、最終的に顧客にお届けして集金して完了するわけですが、工程のどこかで流れが止まったら「誰1人」得をしません。
だから最終的な目的が達成されているか?…全体を見る視野が欠かせないのです。
チームワークが良い組織は、他者、あるいは他部門で起きていることを自分事と捉える習慣があります。
特徴は…人称が広い。
「自分」ではなく「自分たち」
「私」ではなく「我々」…と、広い視野で観るている証拠が使う言葉に表れます。
さらに進むと、「自社」ではなく「地域」など広い視野を持つ組織もあります。
さて、実は先日、人称のないという貴重な体験をしました。
僕は年に2回ほど、山梨県道志村の「養老の森」と呼ばれる豊かな森でマインドフルネスを体験する「よる森」というワークショップに参加しています。
深い森に入り1人で時間を過ごすうちに、心が自然と同化するとても心地よい体験ができるのです。
そこでは私たちは自然と「株式会社◯◯」のとか「部長の」といった社会的な仮面が脱げ、「1人の人間」に戻ることができます。
その証拠に初対面の人がいても名刺交換をしないのです。
さて、先日は面白い体験をしました。
それは全員が全員を「タオさん」と呼ぶのです。
(タオは僕の森の会でのニックネームです)
最初は冗談でやったんだけど、これが深い気付きが得られたのです。
「タオさ〜ん」と呼ぶと全員が「なんですか?」と答える。
料理をみんなで作ったりと共同作業があるのですが、何か上手くいかない事があった時に「タオさん、気をつけなきゃいけませんね」と言うと、全員が課題を自分事にするのです、無理なく自然とね。
他にも、良いことが起きた時に「タオさん、やったね」というと全員が喜ぶ…
相当に怪しい集団ですね 笑
僕は、生物→動物→哺乳類→ヒト→モンゴロイド→日本人→米澤晋也です。
人称を絞ると個の判別ができるというメリットがある一方で、個の分断が起きます。
他者の喜びを自分の喜びに…
他者の悲しみを自分の悲しみに…
人称がなくなると意識の範囲が広がるのだと思ったのです。
とても楽しいしなんだか勇気が湧いてくる、そんな体験でした。
全員を同じ名前で呼び合う体験、是非、自社でやってみてはいかがでしょうか?
何かが変わるかも…
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。
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