組織が育つまでの期間は、実は、部下ではなくリーダーが育つまでの時間
よく「指示ゼロ経営の組織はどのくらいの期間で育つのでしょうか?」という質問を受けます。
これは、その組織の風土によるところが大きく、一概には言えません。
例えば、ある企業ではわずか3年で指示ゼロ組織になりましたが、それは「指示ゼロ経営を学び始めてから3年」であり、実は、それ以前から指示ゼロ経営につながる風土づくりが行われてきたのです。
一概には言えませんが、ただ確実に言えることは「急がば回れ」です。
いわば組織の体質改善を行うわけですから時間がかかります。
大切なことほど時間がかかる、それを短期間でやろうとすると歪が生じ、かえって時間がかかってしまいます。
もう1つ、確実に言えることがあります。
これが重要で、人と組織の育成の要諦です。
それは組織が育つまでに3年かかったとすれば…
その3年間は
「社員集団が育つのに3年かかる」のではなく「リーダー自身が変わる時間」
なのです。
では、どう変わるのか?
それは技術面の上達…例えば、集団に対しての問いの投げかけ方といった具体的なものではなく、人の集団が本来的に持つ能力への信頼だと考えています。
その能力とは、「集団には自律的に課題解決をする力が備わっている」というものです。
僕が指示ゼロ経営を開発し、書籍を出版する時に、ある大学の教授の教えを請いました。
理論的な裏付けが欲しかったからです。
大学に押しかけ色んなことを教えていただきましたが、その中で僕の人生を変える気づきを与えてくれたのです。
それは教授のひとことです。
「指示ゼロ経営なんていう名前をつけて、さも新しいことを発見したように言っているが、そんなものは、私たちホモサピエンス(及び、その祖先)が100万年以上前からやってきたことなんだよ」
最初は指示ゼロ経営が否定されたかと思ったのですが、そうではなく、人の集団に本来、備わっている能力だということを説いたのです。
その後、僕は理解しました。
リーダーが「能力を授ける」と考えるとうまく行かない。
そもそも持つ能力が発揮される環境を整えることだと。
さて、あなたのチームに目を向け、その能力の片鱗を感じ取ってください。
リーダーが支配力、影響力を発揮できない時…例えば出張中や病欠をしている時などに、チームは能力の片鱗を発揮しているはずです。
それを観る目を持ち、集団に備わっている力を感じ取れれば、集団が育つのは時間の問題だと思います。
組織が育つまでの期間は、実は、部下ではなくリーダーが育つまでの時間なのです。
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