どうすれば社員さんは自分の仕事に誇りを持ってくれるのか?
人気の職種はあっても「誇り高い職種」というものはないと考えています。
どんな職種も、取り組み方で誇りを持てるという意味です。
例えば僕は23年間、新聞店を経営してきました。
新聞配達はとても単純な作業で、健康な方なら誰でもできます。
一般的にそういう仕事では誇りが持ちづらいと言いますが、当社のスタッフはやりました。
新聞配達員が配達をしながら独居老人宅で前日の郵便物が抜かれていないか確認し、安心安全を届けたのです。
↓その記事はこちら。
「この世に『底辺の仕事』など存在しないという事を強く言いたい」
どうすれば仕事に誇りが持てるようになるか、僕はずっと考えてきました。
その結果、とてもシンプルな結論に達しました。
それは…
「自分でやると決めた仕事を、心を込めてやったことで喜んでくれた人がいた」
そんな体験だと思うのです。
先日、研修でお邪魔した企業さんで、この事を実感しました。
驚くほど社員さんが自ら考え行動している会社です。
↓以前に、その様子を記事に書きましたので是非、読んで欲しいです。
「役職なし、全員パートさんのチームから学ぶ指示ゼロ経営の要諦」
同社の研修の中で、「自分たちはどういう仕事をしたいか?」…仕事の意義を考える時間を取りました。
これまで仕事をする中で体験した、感動したエピソードを上げ、「こういう瞬間をもっと作りたい」という話し合いをしながら意義を考えました。
その中で、このチームからこんなエピソードが多く出ました。
「キャンプ(場)の中がすごくきれいですね。トイレきれいで、こんなとこないですね」
「掃除がゆき届いている。トイレ、炊事場」
「こんなキレイな施設、いおりだけです、と言われること」
僕が「どんな掃除をしているんですか?」とお聞きすると、もう全員が一斉に喋り出すのです。
最後には、一番、高齢の女性スタッフが「掃除をするから金運が良いんだよ!」と言う(笑)
確かに、これだけお客様に支持されていたら本当ですよね。
付箋の中に「景色が良い」という言葉があります。
場所は能登で窓からは海が見え、遠くに立山連峰が見えるのです。
あまりに窓がピカピカなので、窓ガラスがあることに気づかないお客様もおられたそうです。
さて、こうした素晴らしい掃除は誰かに指示されてやったものではありません。
自分たちで話し合い、実践したのです。
自分たちで決めてやった仕事は、その結果が気になります。
そこにお客様からの喜びの声が届いた時、自分の仕事に誇りを感じます。
「自分でやると決めた仕事を、心を込めてやったことで喜んでくれた人がいた」…この法則を地で行く事例だと思います。
そして喜ばれることでさらに意欲が増し、「次はこれをやる」と新しいステージに進んでいくのだと思います。
まさに自律的に進化するチームです。
これからどんな進化を遂げるのか、とても楽しみでなりません!
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。
【指示ゼロ経営の社内研修をご検討の方へ】
1ヶ月あたり3社限定で指示ゼロ経営の社内研修を行っています。
□指示ゼロ経営について詳しく聞きたい
□自社に指示ゼロ経営が合うか相談したい
□指示ゼロ経営研修の内容を知りたい
まずはお気軽にご相談ください。