今の仕事を守りながらも変革する組織のつくり方

チームありき、ではなくアイデアに賛同したチームを作る

よく、社内にプロジェクトチームをつくる会社があります。
僕が経営してきた会社でもやりました。

「人材不足解消チーム」
「新聞購読者獲得チーム」
「折り込みチラシ対策チーム」

結局、どれも中途半端で終わってしまった…

その原因は2つあります。
1つは、最初にチームありきで活動を始めたこと。
もう1つは、少数チームにしなかったこと。

この2つです。
1つ目の「最初にチームありきで活動を始めたこと」について説明しますね。
プロジェクトは誰かが言い出した変なアイデアに、熱いフォロワーがついた時に立ち上がります。
アイデアが最初にある。

大して熱くないメンバーを集めて対策委員会を作ってもヌルい集団になるだけです。

社内にプロジェクトを立ち上げる場合、形を整えるのではなく、アイデアに人が集うことが大切だと思います。

そして、チームを結成する時は、できるだけ「賛同する少数」にすることがコツだと思います。

僕は仕事をする時、何かプロジェクトを立ち上げる時に「できるだけ少数のチームをつくる」ことを心がけます。
その理由は、少数精鋭チームは、少数にすることでしか実現しないからです。

よく、「何をするかよりも誰とやるかが重要」と言います。
考え方や価値観が合い、同時に気持ちの温度が合う人たちと一緒にやることがとても大切だと思います。
同時に、そのメンバーが顧客にとって最善のメンバーであることも無視できません。

そのためにも、最初からチームありきで始めないことと、本当に賛同する人と、顧客にとって最善の少数のチームをつくることが重要です。

ゆとり時間を持つことがアイデア創出には欠かせない

さて、今日の内容を企業内でやるには、アイデアが湧いてくる環境をつくることが欠かせません。
そのためには、無責任に発想できる自由な時間…まるで飲み会のような雑談の場を確保することだと思います。
毎日毎日、決められた仕事をやることで精一杯という状態では無理です。

これは、Google社の「20%ルール」が参考になると考えます。
勤務時間の20%は通常業務とは関係ない、どんな事に使っても良いというルールで、Google マップなどの秀逸なサービスがこの時間で生まれたと言われています。

これ、つまりは「20%のゆとり時間がある」ことを意味します。
80%で日常業務を回しているということ。

変革には日常業務の改善が欠かせない。

僕は新聞販売店を経営してきました。
市場の衰退に危機感を感じて色々と取り組み、様々な大失敗の末、3人の少数チームの結成にたどり着きました。

その3人には本当に苦労をかけましたが、まず「暇になってくれ」というお願いをしました。
今やっている業務の中で、やめてしまっても問題のない業務を全部やめ、残った業務をできるだけ効率化、マニュアル化してパートさんに譲りました。

その結果、彼らは地域づくり事業や、ホテル(第三セクター)の運営を手掛けるようになり、まったく新しい業態に進化することができました。

□チームありきで始めない
□アイデアが出る創発の環境をつくる
□少数のチームから始める
□ゆとり時間を作ること

今やっている業務を守りながら変革するための要諦だと考えます。

それでは今日も素敵な1日を!

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