従来の延長線上で頑張っても未来が拓けない、そんな時はこう発想を変える
今、多くの企業が「再創造の時期」に入っています。
従来のやり方をいくら改善しても成果が出なく、業態の転換が求められる段階です。
例えば、僕が23年間所属してきた新聞業界がそう。
衰退期に入り従来の延長線上で物事を考えても未来は拓けなくなりました。
サナギが蝶に変容するような再創造が求められます。
しかし、変容した先の姿が分からない。
リーダーにも正解が分からない、そんな時代なのです。
だから「三人寄れば文殊の知恵」が発動する経営が求められているのだと思います。
僕は「創発」という言葉が好きで良く使います。
ワイワイガヤガヤをしているうちに新しいアイデアが生まれる状態のことです。
創発は会議室よりも飲み会などの自由な席で起こりますよね。
創発の場は誰にも経験があると思いますが、大抵こんな生まれ方をしませんか?
ワイワイガヤガヤ話していたら、メンバーの誰か1人が面白いアイデアを口にし、みんなが「面白そう」と賛同して盛り上がった。
まさに創発を絵に描いたようなケースだと思います。
「創発は常に、たった1人のアイデアから生まれる」
これ、真理です。
だから再創造に成功した企業に、その要因を聞くと、こういう答えが返ってくるんですよね。
「たまたまです」
さて、三人寄れば文殊の知恵には誤解もあります。
それは「全員が納得する結論を出す」という誤解です。
これは違います。
みんなが膝を突き合わせ、全員が納得する結論を出すのが指示ゼロ経営の創発ではありません。
それは村社会で、無難なアイデアしか出ません。
アイデアが出た時点では全員が納得する必要はありません。
後で納得する人たちがいればOKなのです。
どういうことか?
飲み会の席で出たアイデアに対し「良いね〜」という人はイノベーターと呼ばれる人たちです。
それか単なる酔っぱらい 笑
言い出しっぺ+フォロワーが2人、合計3人もいれば実行力のあるチームができます。
どうせ今の時代、上手くいくかどうか分からないのだから、やってみることだと思うのです。
これ重要。
飲み会で出たアイデアのその後は、次の2つです。
1、翌日になると忘れ、なかったことになる←圧倒的に多い。
2、誰かの呼びかけでプロジェクトが始まった。
ちなみに富士宮やきそばは飲み会でアイデアが出て、その後プロジェクト化し大成功した好例です。
さて、やってみて何らかの手応えを得れば、納得する人が出てメンバーが増えます。
やがて数値的な成果が出た時には、あまり冒険をしない堅実な人たちが納得して賛同してくれるようになります。
徐々に組織化されて行くというわけです。
だから再創造は最初からメンバーを決め組織を作らない方が良いと考えます。
そして、この組織化のメカニズムは全員で共有することが大切です。
その理由は、自分の出番が分かるからです。
慎重派には「上手く行ったら力を貸して」で良い。
逆に、共有しないとイノベーターがやっている事に対し、周りの仲間が無関心になったり否定的な目で見る人も出てしまうかもしれません。
今、本当に多くの企業が再創造の時期にいます。
どうせやってみないことには分からないことだらけなのだから、アイデアを早く実行する風土がとても大切だと思います。
風土はすぐには創れません。
今から始めることが大切だと思います。
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