自社の当たり前は他社にとってはすごい事。当たり前を企業成長の起爆剤にする

自分にとっては当たり前、でも他者が見たら凄いし学びになること…実は自社にはそんな誇れる活動、実践が結構あります。
「いや〜、流石にウチにはないよ」…そう思った方にこそ今日の記事は読んで欲しいのです。

例えば、僕の友人の会社にお邪魔した時に、社員さんがみんな気持ちのいい挨拶をするんです。
そのレベルたるや嫌な出来事を忘れるほど、「ここはパワースポットか?」というレベルなのです。

僕が驚き「凄いね」と言ったら、「おだてるな」と言わんばかりの表情でスルーされました。
「ああ、自社の実践を当たり前に思ってるな」と感じたので、お節介ですが社員さんを捕まえて感謝を伝えました。

「とても気持ちの良い挨拶で元気になりました」と。

さて、こうした無自覚はとても勿体ないことだと思います。
別に褒めて伸ばすわけではありませんが、自分たちの「現状」は正しく把握した方が良いと考えるのです。
現状に誇りを持ち、そこに立脚した方がより良い未来を描くことができるからです。

こんな事例があります。
僕が経営してきた新聞店の実践です。
よく新聞屋さんて古紙回収をサービスでやっていますよね。
今から20年ほど前、当社も古紙回収をやろうとたくらんだ時に、ちょっとした心配がありました。

それは、「現場のスタッフが嫌にならないか?」という心配です。
なぜ、そんな心配をしたかというと、当時すでに古紙回収をやっていた新聞店に聞くと、お客様の中にマナーの悪い人がいるそうなのです。
中には生ゴミを古新聞の中に入れる人もいるそうです。
そんな場面に直面したらヤル気を失いますよね?

そこで考えました。
古紙回収をサービスではなく地域づくりの活動にしようというアイデアです。
具体的には回収した古紙をリサイクルにまわし収益金で地域活動をするのです。
地域活動の主役はお客様です。
例えば、イベントや講演会の企画をお客様と一緒に行うのです。

とても素敵な活動でしょ?
しかし、当時のスタッフがこの活動を本当に誇りに思ったのは、とあるビジネス雑誌から取材が来た時です。

やっている自分たちは当たり前に思っていたのが、全国区のビジネス雑誌に載った時に「ウチらのやっている事って、実はすごくない?」と思うようになったのです。

この事例の重要点は、この活動のアイデアを出した僕よりも現場で働くスタッフが誇りに思ったことです。
苦労が多い分、誇りも大きいのだと思います。

・ローテーションを自分たちで決めている
・お客様から感謝の手紙が届く
・言うべきことを言える風土がある
・クレームが少ない
・挨拶が気持ちいい

当たり前だと思っているその活動、その功績は、きっとそれらを裏打ちする積み重ね、文化があってこそだと思います。
他者が聞いたらとても学びになる実践の可能性があると考えるのです。

掘り起こしてみてはいかがでしょうか?

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!

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