「任せることで人が育つ」人材育成の達人が一番最初に部下に教えている事
人を育てるためにリーダーが心がける一番の大事は「信頼し任せる」ことだと思います。
よく「卵が先か鶏が先か?」と言いますが、育ったから任せられるのか? 任せるから育つのか?という議論があります。
僕は後者…任せるから育つと考えています。
しかし、もちろん最初から任せることはできません。
入社間もない新人には「教え育む」ことが大切です。
この段階で「あること」を教えることが大切だと考えるのです。
何を教えるのか?
具体的な技術や知識、仕事のやり方はもちろんですが、考え方を教えることが非常に大切だと考えています。
その中でも「責任」についての認識です。
責任には3種類あります。
1、取らされる責任
2、取る責任
3、果たす責任
の3種類です。
1は論外です。
リーダーが部下に任せたのに、失敗の責任を部下に押し付けるケースです。
絶対に人は育ちません。
2はリーダーの責任です。
任せた以上、何が起きてもリーダーの責任です。
最終責任=法的な責任、金銭的な責任は社長にしか負うことはできません。
しかし、じゃあ、責任をとって辞めるのかと言えば、そんなことはほとんどなく、そこをスタート地点に前に進むしかないのです。
それが3の「果たす責任」です。
メンバーはこの責任を認識することが大切で、早い段階で教え育む必要があると考えます。
果たす責任とは、もし失敗しても最後まで諦めない責任です。
「やってみる→やった結果を検証する→次に活かす」
やりっぱなしにしない。同じ失敗を繰り返さない…「やっては、直し」の繰り返しを諦めなければ、仮に失敗したと思っても、成長という宝物を手にし、次はもっとよくできるようになります。
これができればリーダーも安心して任せることができますよね。
任せた以上、最終責任はリーダーにある。
メンバーは最後まで諦めずにやる。
この両者が整って初めて、任せることで人が育つ環境ができます。
さて、「信頼して任せる」の段階に入った時、僕は我が子が社会人になった時の感覚に似ていると感じています。
まだまだ青二才だが、もう細かなことは言うまいと思える段階ね。
この瞬間が人材育成の醍醐味なんだよね。
醍醐味を味わうためにも、教え育む早い段階で責任について教育することが大切です。
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。
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