社員の本当の離職理由を探ると、企業繁栄の大事が視えてくる
社員は離職の本当の理由を言わず去っていく…そんな記事を東洋経済オンラインで読みました。
辞める時に波風立てたくないから、当たり障りのいない理由を並べるそうです。
例えば…
・キャリアアップしたい
・実家や親族、友人の仕事を手伝うことになった
・家庭の事情で働くのが難しくなった
僕もこういう理由で離職した社員を何人も知っています。
去る者は追わずと考え、離職の真の理由は聞きませんでしたが、薄々、気付いてはいました。
それが同記事にも載っていて、耳が痛いというか目が痛い思いで読みました。
・上司、同僚など、職場の人間関係がうまくいかなかった
・会社の方針についていけない、共感できない
・仕事が面白くない、やりがいを感じない
・会社や業界に将来性を感じない
・給料や労働条件に不満があった
・成長を感じられない、さらなる挑戦をしたい
いかがでしょうか?
いくつも挙げられていますが、これらはそれぞれが独立しているのではなく、つながっていると思うのです。
それぞれの理由はもっと詳しく調べないと実態が分かりませんが、想像するにこんな繋がりがあるかもしれません。
例えば、ワクワクするビジネスモデルがないと将来性を感じられません。そして人は夢を失うと些細なことが気になります。例えば、「誰が何を言った」といった些細なことで人間関係に影を落とします。
チームでの協働は働きがいに直結しますので人間関係の悪化は働きがいを奪います。
そんな環境ではすくすくと成長することはありません。
そして…最後に、現状と賃金を天秤にかけ、見合わないと次のステージに旅立っていく。
一例ですがそんなケースがあると思います。
一番、勿体ないことは挑戦意欲の高い人材が去っていくことです。
だから、働き甲斐を中心に魅力的な会社にすることが経営者の最大の仕事だと思うのです。
昨年、ホワイト企業大賞に応募され、僕が審査でお邪魔した企業さんが素晴らしかった。
その会社は建設業ですが、とにかく「いい仕事」をする事を最優先にしています。
先義後利、利益は後からついてくるという哲学を持っておられました。
社員さんはお客様や地域に貢献しているという実感を持ち、それが仕事に対する誇りに直結していました。
「いい仕事」は良好な人間関係とチームワークなしに実現できません。
協力業者(いわゆる下請け会社)とも絆をつくり、上下関係なく最高のチームワークでいい仕事をしていました。
「いい仕事」に終わりはなく、そこに向けて社員さんは日々、成長している実感を持っていました。
こうした積み重ねにより業績が良くなり、社員さんの賃金水準も上がり「いい人生」が拓けています。
今日の記事は、社員の退職理由から企業繁栄の大事を探ったわけですが、要するに働く人たちは肌で繁栄するかどうかを知っているということです。
宝は足元に眠っているということだと思います。
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!
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