普段、主に話している話題を聞けば、その組織の将来が分かる

みんなで集まった時に、どんな話をしているか?
僕はいつしか、話題でその組織の課題が見るようになりました。
こう書くと凄い発見のように思えるかもしれませんが、特段、凄いことではなく言われてみれば「なるほど〜」と膝を打つと思います。

集まりとは、企業内の人間、業界団体の集まり、ロータリークラブの仲間内、趣味や学びのコミュニティなど、全てに当てはまると考えています。

例えば、僕が所属していた歴史が100年を超える業界団体です。
集まると大抵、政治的な話ばかりなのです。
「次の組合長は◯◯さんになりそうだ」「前組合長は、取引先と揉めたらしい」って感じね。

まったく生産性はないのですが話を聞いていると結構、面白いのです。
面白がる僕を見た、当時、とてもお世話になっていた大先輩が僕に言いました。

「お前、そのうちつまらないオッサンになるぞ」

大先輩は教えてくれました。
大先輩が業界に入った頃は、もっと夢のある話で盛り上がっていたそうです。

組織は立ち上がった当初は、やりたいことがたくさんあり、「あれをやろう、これをやろう!」という話で盛り上がるのですが、組織が安定すると自分たちの内部の話ばかりになるというのです。

この話を聞いた時に、友人が所属する社会奉仕団体(地域の名士と言われる人の集まり)が同じだと思ったのです。

そもそも、本当に地域をよくしたいと思う人だけが集い、アイデアを出し行動してきたのが、やがて、その会に所属することがステータスになっていった。
すると、夢や理想を語ることが少なくなり、自分たちの内部の話が増えると言うのです。

勧誘の仕方も「一緒にやろうぜ!」ではなく、「所属すると商売にメリットがある」というやり方になっていったそうです。

すると夢のない人ばかりの集団になりさらに陳腐化するのです。

企業でも同じことが起きる恐れがあると思うのです。

普段、主にどんなことを話題にしているでしょうか?
その話は、夢と希望を持つ人の心を動かすものでしょうか?

「お前、そのうちつまらないオッサンになるぞ」…20年以上前にいただいた大先輩の言葉を急に思い出し、今日の記事を書いたのでした。

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