活発な組織にしたければ、社員の「いい子で従順」の洗脳を解け

社員さんが自ら考え自発的に行動しない一番の原因は、「そうしちゃいけない」という呪縛にかかっているから、そう考えています。

この国に生まれ、普通に育てば大抵の人に行動の自由を制限する「精神的な手枷・足枷」が付くものだと思います。

だって、学校から帰ってくると、親は「今日もいい子で先生の言うことを聞いた?」って聞くでしょ?
「今日も先生の評価を気にせず自分の考えで行動した?」なんて言う人はまずいない 笑

毎日毎日、洗脳を受けているようなものだと思います。

有名な「ノミの話」があります。
ノミを小さな瓶に入れて蓋をすると、最初はこれまでどおり飛び跳ねるのですが、蓋にぶつかります。
これを繰り返すうちに蓋をとっても瓶の高さ以上に跳ねなくなるという話です。
真偽のほどは分かりませんが、人間の場合、確実にこうなると思います。

大人が望む「いい子で従順」に育つわけです。
でも、これは別に教育界が悪いわけじゃない。
産業界が工業化社会の進展の中で、一通り読み書きそろばんができて決められた手順を踏める「良い人材」を求めた結果です。

僕は、指示ゼロ経営の研修講師をやっていて、この見えない手枷・足枷の存在を痛感しています。

ではどうすれば呪縛から開放されるのか?
それは、ビンから飛び出る一匹目のノミをつくることです。

集団が村社会の場合、最初の1人になるのは勇気が要りますが、先駆者が出ないことには何も始まりません。
リーダーは常にメッセージを発信することだと思います。

しかも「従来に囚われない自由な発想を」なんてボヤケたものじゃなく「脱・良い人材」「手枷・足枷を外す」といった刺激のあるメッセージです。

根気と辛抱があれば必ずや最初の1人は出ると思います。
だって、自由は人間が持つ本能的な願いだから。

1人目が出たら、リーダーは、その行動が正しいかどうか?に関係なく、行動してくれたことに感謝することだと思います。
この感謝の言葉は、確固たる文化改革のメッセージとなりメンバーに伝わります。

ビンから飛び出した仲間に続き、その動きに乗るメンバーが1人増え2人になり、4人になり10人になり20人になる…ムーブメントが加速します。

どんな時代も、「解放運動」というものは一部の先駆者から始まります。
先駆者は変人扱いされますが、その考え方を多数派の一部が受け入れた時に、一気に全体に波及します。

じれったいのは最初だけ。
「その時」は必ず来ますので諦めないことだと思います。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

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